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――でも。
私のことはよく分からない。
一体、私の何が子どもらしくないのかは、……よく分からなかった。
別に、神様の花嫁に子どもらしい要素は必要ないと考えていたし、「子どもらしい振る舞い」をしようと思ったこともない。
今の私の振る舞いはすべて、翁の教育を受けて……「こうあるべき」と考え、七年間のうちに自然と身に付けたもの。
それを身につけるとき、「子どもらしく」という考えは一切なかった。
私は子どもである前に、大鵬に捧げられる供物。――『花嫁』であったから。
『花嫁』は神様のもの。だから、私には気持ちを表に出す必要などないと思っていた。
だけど。
それだと、大鵬は満足しないらしい。
ならば。
大鵬が、私に子どもらしくあれ、と望むなら。
これから「守り役」っていうのをしてくれるかもしれない、青蘭様から学ぼうと考えた。
……青蘭様が、どんな方かも知らないのに、だ。
*
「まぁ、守役のことは一度、青(せい)に声をかけてからだがな！」
場合によっては、お前に頼むことも十分あり得るぞ！
そう笑った大鵬に、朱姫様は涼しげな表情で返した。
「あの者は、大鵬殿の命(めい)であれば、断ることはないと思うがのう？」
「そう思うか？」
「あぁ」
「はっはっは！ 我は人望が厚いな！！」
「……調子に乗るのが、お主の悪い癖じゃ」
言いながら、ばしっと一発。朱姫様が大鵬の背中をはたいていた。
「たたた。……朱、お主、何か我に恨みでもあるのか？」
「主が調子に乗りすぎないよう、諌めるのが臣下でもある、わらわの務めであるからの」
わらわは務めを果しておるだけだがのう？、そういって嘯いた朱姫様だけど。……その表情は、穏やかだ。
「まぁ、ここで色々言っていても何も始まらぬであろう？ Aも困るであろうしの。一先ず、わらわはAを連れて退出するからの。それまでに、お主は青蘭に言い含めておくのがよかろうて、な」
そう言って、朱姫様が話を終わらせた。
「ああ！ 任せておけ」
どん！ と、力強く左手で胸を叩く大鵬。
その様子にやれやれ、と軽く頭を振った朱姫様は、
「では、いくかのう？」
と私の手をとった。
そのまま……、私は姫様に手を引かれて、今まで居た部屋を後にした。
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一花(プロフ) - Nonさん» （続）しかし、物語にのめり込める……そう仰っていただけ嬉しいです。ありがとうございます。国語力は……常に平均レベルでした（汗） 夢想力は多少あるかもしれません（笑） Nonさんこそ、とても誉め上手です。沢山、嬉しい言葉をくださり、ありがとうございます！ (2014年8月30日 23時) (
レス) id: efaaeba1ca (このIDを非表示/違反報告)
一花(プロフ) - Nonさん» ありがとうございます。後編もなるべく楽しんでいただけるよう、精進いたしますね。少し間が空きますが、公開時は宜しくお願い申し上げます！ それから、文章……お褒め頂き有ありがとうございます。力があるかは私自身は判断を読者様に委ねるしかできません（続く） (2014年8月30日 23時) (レス) id: efaaeba1ca (このIDを非表示/違反報告)
一花(プロフ) - 光珂.さん» ありがとうございます！ ボード、確認いたしました。本当にありがとうございます！ レスさせていただきましたので、またご覧下さると幸いです。本当にありがとうございます！ (2014年8月30日 23時) (レス) id: efaaeba1ca (このIDを非表示/違反報告)
Non - どうも、またNonです。後編すごく楽しみにしてます！一花様はほんと文章力が凄くあると思います。国語とかは得意なほうでしょうか？凄く物語にのめり込めるので大好きです！あと、誉めるのもとても上手いですよね！ (2014年8月26日 6時) (レス) id: 240a63bd27 (このIDを非表示/違反報告)
光珂.(プロフ) - こんにちは。 前編完結、おめでとうございます！ 誤字脱字のチェックをしたのですが、諸事情でボードの方に書かせて頂きました。 お時間のある時に確認お願い致します。 (2014年8月25日 16時) (レス) id: 21af548d66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：一花 | 作成日時：2014年7月22日 22時
