12 ページ14
三次試験
2日目の夜、審査委員の人が晩ごはんを持ってきて、取りに行くと別室に来るように伝えられた
悪いことしたっけと考えていると…
ガチャッ
ビスケ「A、久しぶりだわさ!」
『ビスケ!?ホントに来てくれたんだ?』
「あのジジイ(会長)に急用って嘘つかれたんだわ」
『会えて嬉しいよ』
「…背伸びたんじゃない?」
『ここ3年で10cmくらい伸びたから、ビスケと別れてからはもう少し伸びたかも』
「だろーね。大きくなって〜」
『おばさんみたいに聞こえるから止めてよ』
4年ぶりくらいの再会
そして、一緒に晩ごはんを食べていると
「そういや、良い仲間ができたんだって?」
『あー、うん。まぁ。』
「歯切れが悪いじゃないの」
『実は…』
パーカーのチャックを下ろし、襟を引っ張る
『蜘蛛に入った』
「あら、そうだったの!」
『じいちゃんもだけど、反応そんなもんなの?笑』
「まぁ、すごいのと仲間になったって聞かされていたからね」
そこから、仲間に誘われた経緯を話し…
『あとから調べてみたら、結構やばいとこで驚いたけど
でも、一緒にいるときはみんな優しい。
1番下ってのもあるのかもしれないけど、大切にしてくれてるのもわかるから』
そういって、試験開始からのメールの件数を見せる
「へぇ〜、意外だわさ!」
『だよね。でも、みんなといると落ち着くんだ』
「じゃあ、キスして驚かせるようなことはなさそうだわね」
『ブッーーーー。え、何それ?』
「あんた、不安定なときとか安心したいときにキスしてたんだよ。
ちなみに、ジジイから聞いてたから私といるときは、その相手はクッキーちゃんだったけどね」
『待って、まずそれ知らない
それにじいちゃんが知ってたの?』
「もしかして、あんたの親がジジイと仲良かったの知らなかった?」
うぁーお
フリーズ
そして、小さいときに母親にしてもらっていたから、無意識に染み付いていたんじゃないかと言われ…
『団員の誰かにしてないよね…』
「聞いてみるのが早いんじゃないの〜?」
『聞くべき?』
「気になるなら」
とりあえず、入った当初からお世話をしてくれたパクに電話をすることにした。
1人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:コウ | 作成日時:2017年7月21日 16時