【ヒプマイ】僧侶の世話役は何故か色んな人から好かれます。

17話 ページ18

sideA

空却｢A!!｣

和尚様と副住職に取り押さえられて身動き取れない空却が私に懇願してきます…

獄｢行くか。嬢ちゃん。｣

は、はい…

あ、あの…下ろしてください……


空却｢A!!｣

空却(クソが…！そんな顔すんなよ…)

灼空｢暴れるな！このバカ息子！｣

空却｢退け！クソジジイ共！｣


獄｢不安か？｣

はい…とても…

獄｢…！嬢ちゃんがネックレスしてんの初めて見たな。｣

よそ見運転しないでください。

A『これ、高校の卒業した時に空却がくれたんです。』

要らない一言添えて。

―回想―

A『いやはや、貴方が卒業出来るとは思ってなかったですけど。』

空却｢ああ"ん！？どういう意味だ！｣

あまり学校へ来なかったし…

｢白銀さーん、アルバム書いて〜！｣

A『はーい。』

クラスメイトに呼ばれました。

空却｢…一緒に帰るぞ。｣

はいはい。


帰る前にとある場所に桶と花を持って下に続く階段を降りる。

いつも手入れしてるから汚れていない墓石。

【白銀家之墓】

花を添えて線香を灯し、手を合わせる。

無事に卒業しました。


空却｢……｣

ここは私の両親の墓。

眠る両親に報告を終え、寺に戻る。

私を育てたのは兄。

唯一無二の私の肉親。

海外で仕事をしてる為、あの家はほぼ一人暮らし状態。

和尚様が女の子1人では危険と判断し、ほとんどがお寺にお世話されている毎日。

父と和尚様は旧友だったそうです。


空却｢はぁ〜…｣

よく見るとボタンほとんどない…

人気者ですね。

空却｢…ん。｣

？

ト○ロのカ○タのように急に差し出されても…

A『わぁ…』

空却｢やる。｣

どういう風の吹き回しですか？

空却｢はっ、陰キャにはその程度で充分だろ。｣

一言余計です！



思い出したら腹立ちました。

A『むぅ…』

獄(クソかわかよ。)


【一方その頃】

灼空｢行ったか？｣

｢ええ。｣

空却｢離せ！このジジイ共！｣

｢お前はAが居らんと本当に喧しいのぅ…ったく夕飯前には帰ってくると言っておるのに。｣

空却｢黙れ！｣

｢お前があげた首輪付けてたぞ。良かったのう。｣

空却｢うるせぇ!!｣

空却(首輪…付けてた…！お前は拙僧のもの。)

灼空｢ったく…お前たち、朝食を済ませておけ。｣

空却｢拙僧は要らねぇからな。｣

灼空｢そうか。Aの筑前煮は要らんか。｣

空却｢ああ"！？食うわ！｣

((白銀さんの料理だけは食うんだ…))

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