【ヒプマイ】僧侶の世話役は何故か色んな人から好かれます。

16話 ページ17

sideA

2日目ですね！

朝、お寺に顔出したら…

灼空｢彼奴に見つかってはいかん、天国くん。よろしくな。｣

早々に追い出されました。

獄｢行くか。嬢ちゃん。｣

はーい。

獄(洋服の方が珍しいって今の時代なかなかだな…しかも年頃の女子って感じだ。)

？

A『先生、どうしました？』

獄｢悪ぃ悪ぃ。｣

荒っぽく撫でられて車に乗ります。

十四｢獄さぁぁぁぁぁぁぁぁ｣

？

あ、十四くん…


｢空却。Aがもう出発するぞ。見送らんで良いのか？｣

ボサボサの寝起きの空却が来ました…

しかも裸足。

A『何して…』

ｶﾞﾁｬ

？

獄｢嬢ちゃんはドア、開けんなよ。｣

？？？

空却｢ざけんな！早く開けろ!!｣

えぇー…

あ、和尚様。

空却｢来んじゃねぇ！クソジジイが！｣

いつもに増して気性が荒い気がします…

獄(嬢ちゃん大好きすぎるんだよな…)

｢ふぁぁ…｣

｢あ、白銀さーん。｣

車の中から僧侶に手を振る。

境内の庭を掃くのは基本私の仕事ですが、僧侶達が代わりにやってるみたいです。

A『空却、おやめなさい。』

和尚様と喧嘩しないでください。

私に思い切り抱きつく空却。

A『まずは洗顔と着替えと…』

母屋の玄関先で座らせてタオルで足を拭きます。

空却はされるがままです。

というか空却がこんな朝早くに起きるなんて珍しいです…

A『ほら。着替えてください。』

空却｢…｣

ぐいっと引っ張られて部屋の中へ。

A『く、空却？』

空却(離れたくない…)

全然離れないです…

A『どこにも行きませんよ。』

空却｢…絶対居ろよ。｣

A『はい。』

空却｢…嘘だったら許さねぇからな。｣

わを。

着替える為に一旦廊下に出た瞬間、

先生に拉致られました。

A『せ、先生ぇ…』

獄｢十四との関係が縮まらないと意味ねぇからな。｣

確かに…

灼空｢その事なんだが…｣

空却｢おらぁぁぁぁ!!A!!どこ行った!!嘘ついたら許さねぇって言ったろうが!!｣

ここにいます。

灼空｢空却!!お前が十四との仲が戻らない限り、Aは天国くん所で世話して貰うことにするぞ！｣

初耳ですが。

獄｢ほぉ〜…｣

先生はニヤニヤしてます…

獄｢可愛い助手が出来たもんだ。｣

乗り気です…

空却｢ふざけんじゃねぇ!!｣

先生に抱っこされました…

A『せ、先生！？』

空却｢!!…テメェ…｣

大人な余裕の先生といつもよりキレてる空却…

助けてください誰かー。

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