【5】 ページ6
・
・
「いや〜結構量多かったね、」
「うん。まじAについてきてもらってよかった!ありがとな!!」
そう言ってニカッと笑うやっくん。
この笑顔に私は弱い。
「いやいや!私が行くって言ったんだし。
あ、そう言えば次の遠征って宮城なんだってね。」
ミーティングで部員に配るためのタイムスケジュールやらが書かれたプリントを見て言う。
「な!俺東北行くの久しぶり!!対戦するのって烏野高校?だよな。」
「そうそう。昔も試合とかやってたみたい。
今回は他の高校とも連日試合だって。
宮城いいとこだよね〜ずんだに牛タン…笹かま…」
「全部食べ物じゃねえか!ははっ。
てか、A結構詳しいね。よく行ったりすんの?」
「…あーー、うん。昔ちょっと住んでたことあって。向こうに知り合いもいるよ。
…ま!でも今回は試合しに行くんですから!!観光はまた今度行けたらいいね!」
「そうだな!」
・
・
・
「あ!黒尾もう起きてる!」
「あっ、わりー!取りに行かせちゃって」
「いやいやいいんですよ。お疲れ様デス。」
社会科室に戻るとなにやらガヤガヤとうるさくなっていた。
みんな集まってたみたい。
「よぉーし!次の遠征の説明すっから、しっかり聞けよー。」
やっくんと協力してプリントを回していく。
黒尾の話し声に合わせてすぐに静かになった。
「ゴールデンウィークの休みを使って宮城に遠征に行きます。試合するのは、烏野高校とせいよう…じゃなくて青葉城西高校…と槻木澤高校です。」
青葉城西…って…確か…
「全員行くのは費用的にも時間的にも厳しいので、今回は基本スタメンで行く予定だそうです。
その間の学校での練習予定が、2枚目のプリントな」
「いいなーー遠征!俺も行きたいなーー!
皆さんが行ってる間にエースになっちゃいますよ俺!!」
「リエーフはレシーブしっかり出来るようになってからだっ!!
今日俺と自主練な!!!」
「ええっ!!夜久さぁぁん。」
ふふ、リエーフはいつもやる気まんまんだなあ。
でもいつか本当になりそう。
・
・
・
「……ってことで、ゴールデンウィーク中の3日間は2年に仕切ってもらいます。
なんか質問あるやついるー?
…よし、じゃあ解散。」
合宿まで、あと1週間。
2人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:すうぎ | 作成日時:2020年3月27日 3時