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ピピーーッ
「あ、洗濯終わったみたい。」
「俺、途中まで一緒に行くよ。
籠持つから、ジュース持ってくれる?」
「え、ありがと!
ふふ、ありがたく手伝っていただきます〜!
そうだ、海話聞いてくれてありがとね。
なんかちょっと楽になった!」
「うん、それならよかった。」
「……あと、やっぱりこの話、忘れないでほしいな。
また相談したくなったとき、困っちゃうから。」
「…分かった。じゃあ秘密ってことで。」
「はい!それでよろしくね。ふふっ。」
自分の恋バナなんて何年ぶり?
秘密〜なんてノリが久々でなんだか笑ってしまった。
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「ここで平気?」
結局海は部屋のすぐ近くまで来てくれた。
「うん。ビブスは畳んで明日朝運ぶから。
ありがとう。」
ビブスとジュースを交換して、私が部屋に入るまで見届けてくれた。
ぼふっ、と部屋の布団に寝転ぶ。
言っちゃったなあ。
でも言ってよかった。
「…好き。」
って、伝えたらどうなるんだろう。
困るかな、嬉しいかな、
…いや、困りそうだな。
なんて自問自答してちょっと凹む。
いつか、いつかね。
数秒ボーーっと天井を眺めて、
ふと我に返る。
「よし!切り替えが大事!
課題30分して歯を磨いてすぐ寝よう!」
ぺち、と頬を叩いて気合を入れる。
私がこんな気持ちにモヤモヤしてた所で、
明日は来るし部活も続くのだ。
今は自分のやれることをやろう。
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作者名:すうぎ | 作成日時:2020年3月27日 3時