【15】 ページ16
・
・
「マネちゃん！あとお皿テーブルに運んでもらえる〜?」
「分かりました！」
夕食準備を進めて20分、やっと完成。
テーブルにお皿を並べ終えたところで、ちょうど皆がバタバタと食堂にやってきた。
黒尾が一言連絡を伝えて、挨拶をしてご飯を食べた。
「ん！うま！このサラダうまい。」
「お、ふふふ黒尾分かってるね。それ私が作ったんだ〜」
思わず褒められたのが嬉しくて、おどけて見せた
調子のんな〜って、いつもの調子で言われると思ったけど、
「おー、Aサン流石ですね。一人暮らししてるだけあるわ〜」
「えっ、いやぁ、はは」
またストレートに褒められて、少し狼狽えてしまった。
「えっ！Aって、一人暮らしなの？！」
「あれ、やっくんには言ってなかったっけ。
ん〜、親が遠くにいるからさ、高校からは一人暮らしで…」
「すげえな！
普段から料理とかするから差し入れとかいつもうまいのか〜。」
まあ自炊はする方かな…？
というより買うくらいなら食べなくていいやって思っちゃうタイプだからなあ…。
「そんな夜久さんのおかげで俺の分たまに残ってないんですけど〜」
「うぐっ、だって差し入れとかテンション上がるし…
リエーフがたくさん取ろうとするからつい争奪戦に…」
前にいる2人の言い争いを見て、思わず吹き出してしまった
「ぷっ、あはは。
2人とも嬉しいこと言ってくれるね。いつでも作ってくるよ。」
そう言ったら、研磨ががばっと顔を向けてきた。
隣だから、近くてびっくりした。
「じゃあ、今度はアップルパイがいい…。」
「アップルパイかあ。作ったことないけど…」
「ちょっ、研磨抜け駆けずりーぞ！！」
「そうだー！」
「いいじゃん、俺いつも皆に譲ってるし。
ね、Aいいでしょ？」
か、かわいい…
「うんいいよ！」
「あっまーーー！A、研磨に甘すぎでしょ〜。」
そんな黒尾の言葉には無視を決め込む。
「うるさーい。いいんですぅ。」
前の3年2人はぶーぶーとうるさいけど、
ふっと横を見たら研磨が満面の笑みだったから、
可愛いからオールオッケー！だよ！
と返せば、2人からジト目で見られた。
解せぬ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：すうぎ | 作成日時：2020年3月27日 3時
