万事屋の坂田くんは狼少年を愛しすぎている(参)

１３２ 青 ページ45

「やっとその気になってくれたかい、ハニー？」





両手を広げてあざとくやってきたそいつはもう…なんていうか

マジで…殴りたくなる顔してんな←





ユキ「皇子…」




貴/銀/新「「「 皇子！？ 」」」




銀「なぁもしかしてアレ？あのバカ皇子と同種だったりする？」


貴「誰だよ」


新「いやでも、バカ醸し出てますよ、顔とか身体とか…ポージングから」







皇子「おお！やはり美しい！
僕の皇妃になるに相応しい美しさだあ！！
まだ少し若いけども、若いのもいい！」



ユキの体を舐めるように見る皇子

なんだろう、視線に犯罪感を感じる




皇子「今まで抵抗してたみたいだけど、もういいのかぁい？」


ユキ「あったことも無い皇子の妃に選ばれて、驚いただけです…」





え、まってまって


情報が多すぎる





町「…お、皇子…？妃…？
ユキちゃんは猫で…」



皇子「猫？
にゃんにゃん星の“天人”だよ！そこら辺を歩いている猫と一緒にしないで欲しいね！！」


町「天人…」


皇子「そう！そしてそのにゃんにゃん星の皇子がボク！
そしてにゃんにゃん星で生まれた女の中で一番美しいとされたのがこの、ハニーさ！」


皇子がユキの肩に手をかける



皇子「だからボクの妃になれるんだ！
ほんと恵まれてるよね〜
ね？嬉しいでしょ？」



ニヤニヤと笑いながら言う




皇子「今地球にいると聞いた時は焦ったさ
地球人は乱暴だからね！
だから人間を動物にしてからハニーを迎えに来ようと思ったんだけど…」




…お前の仕業か


口軽いなペラペラと




皇子「ハニーに辞めてくれと頼まれてねぇ〜
しょうがないから歌舞伎町だけにしてやったよ、ふふふ
え？なんで歌舞伎町だけかって？」


貴「なんにも聞いてねぇよ」


皇子「そうかそうか！教えてくれって？！」


銀「コイツアホだぞ、かなり」


アホ皇子「理由は君さ！！その男さ！」




町田を指さした





アホ皇子「ボクのハニーと仲睦まじく一緒に住んでいるお前だけは動物にして飼ってやろうと思ったんだ！！
ボクとハニーのイチャラブ生活を見せるためにね！」





えええええ、趣味悪…

ユキの肩にあった手が腰に回る




アホ皇子「だけどまさか猫になるとはね〜
ま！召使いにならしてあげてもいいよォ？
そうだなぁ！ボクとハニーの過ごすベッドを整えてもらおうかな？」


町「！！」




腰を掴まれ引き寄せようとする変態アホ皇子






ユキ「…ひ、っ…」

町「ユキちゃん…！！」

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