検索窓
今日:35 hit、昨日:4 hit、合計:45,178 hit

126 寧 ページ39

チェーンが外れてたって…



貴「そのチェーン、切られてはなかったんですよね?」


町「え?
あ、はい…」




そんなん答えは決まってんだろ


まあ、家に元々誰かが潜んでいたならまた話は変わってくるけど…




貴「チェーンを外すことは中にいる人間にしか出来ませんよ」


町「な、中には…誰も…」


貴「“ユキちゃん”がいたんでしょ」


町「ゆっ、ユキちゃんは猫です!
この騒動が起こったのは今日の朝からでしょう!?
ユキちゃんが居なくなったのは…!」


貴「一昨日」


町「そっ、そうです!!一昨日!」


貴「俺は人間に変わった一番最初の猫が“ユキちゃん”だと考えてます
そんでこの騒動の…」




重要人物…いや猫か

そんな思考回路を遮るように町田は机を叩いて立ち上がり、声を上げた


町「ユキちゃんはッ!!!関係ありません!」


貴「…なんで言いきれるんです?」


町「ユキちゃんは優しい子です!
人様に迷惑かけるようなことしないし…
だいたいっ、どうやって猫一匹でこの騒動を起こすんですか!?
それに家から勝手に…出ていったりなんか…」


貴「それは決めつけでしょ
動物の考えてることなんて人間には所詮分かんねぇし。」



やば、いつもの癖で悪い口調になってしまった
冷たく聞こえた…よな?




貴「…まあ、どうやって起こしたかは分かんないし、別にあんたんとこの猫が黒幕だって言ってる訳じゃ…」



少しフォローめいたことも入れようと頑張っていると、町田が泣きそうな顔をしてこちらを見た



町「…それでも、分かりあってたんです…
僕は、ユキちゃんと___ 」




その後に脱力したように席に座る





貴「えー、と…」



慌てて営業スマイルを貼り付ける



町「言葉がなくても分かり合えることはたくさんあります。
いつも、一緒にいるんだから…
君にはいませんか?そういう人。」




そういって少し悲しそうに町田は笑った


少し戸惑い、返答を探していると、先程より明るい声色で町田が言った




町「よぉしっ!!すみません、付き合わせちゃって…
やっぱり僕一人で探します!ご迷惑をおかけしました!!」


貴「え、あ…」





立ち上がり深々と一礼して歩いていく町田





その時、




町田とすれ違った猫人間が町田の腹に銃を突きつけた



町「へ?」


貴「!!」




咄嗟に町田を押すと、その弾は俺の足を掠める




貴「い゛ッ、」

127 彼→←125 猫



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (34 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
68人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 男主
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

そこはかとなく(プロフ) - 梍鵺さん» ありがとうございます!頑張ります!! (2020年2月2日 19時) (レス) id: 650875736d (このIDを非表示/違反報告)
梍鵺(プロフ) - 夢主かわゆす……応援してます!更新、楽しみに待ってます! (2019年10月11日 14時) (レス) id: 8589870327 (このIDを非表示/違反報告)
そこはかとなく(プロフ) - 暁月楓さん» ありがとうございます!がんばります(笑) (2019年6月9日 14時) (レス) id: ff8572e766 (このIDを非表示/違反報告)
暁月楓 - ゆっくり待ってます〜!楽しみぃ〜! (2019年5月25日 16時) (レス) id: 1cdd0676ea (このIDを非表示/違反報告)
そこはかとなく(プロフ) - 暁月楓さん» ありがとうございます!!頑張ります(><) (2019年5月21日 17時) (レス) id: ff8572e766 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:そこはかとなく | 作成日時:2019年2月23日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。