万事屋の坂田くんは狼少年を愛しすぎている(参)

１２０ 鮭 ページ33

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((ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗｯ))


新「おはようございまーす」



扉の開く音と新八の声で目を覚ますと、既に朝で

目は元に戻っていて、手首や背中、腹、顔、頭は綺麗に手当してあった




貴「…眩しい…」




体も、怪我もしてるしいつも通りとまではさすがにいかないが大したことは無い




目覚めるとなぜかいつも横にいるもじゃもじゃを跨いで居間へ続く扉を開ける




新「あ、おはようございます！
身体どうですか？」


貴「大丈夫」


新「目も戻りましたね！よかったー」


貴「おう、手当してくれたの新八だろ？
ありがとな」


新「いえいえ！」



テレビをつけると昨日のことがニュースになっていた



新「街の人、時間が経つにつれて元通りになるみたいですよ」

貴「街の人？」

新「あ、そうか、Aさんは知らないんでしたよね！
叶が水道配給施設で水に乗せて薬を流してたみたいで、様子が大分おかしかったんですよ」

貴「え、そうなの？」

新「はい、でも、みんな無事みたいでよかった。
これから茨さんがどうなるかはまだ分からないんですけど…」



軽い罰では済まないだろう

なんせ人をたくさん騙して殺している



まあ偶然にも多くは、罪人らしいが





新「いつか、幸せになれたらいいですね」


貴「…そうだなぁ」





銀時が寝室からのそのそ出てくる




銀「ふぁあ〜、おはよう…」

新「おはようございます！」

貴「おー、」

銀「薬抜けた？」

貴「だいぶ…
てか引っ付いてくるなよ、暑いな」

銀「えー、いいじゃーん」

貴「いやだよ寄るな
おい、抱きついてくるな！！」

新「ちょっと朝からあんまり騒がしくしてるとお登勢さんに怒られますよ！
僕朝食作るんで仲良く静かにしててください」

貴「それは無理だ」

神「んぅ〜…朝からドタバタ何アルか…？」

定「アンっ」





神楽も押し入れから起きてきて、

そんないつも通りの朝


少し待てば味噌汁のいい香りがして、暖かい朝ごはんが出てくる





神楽と銀時がそっちの方が魚がでかいやら、鮭の皮の範囲がどうやら言っているのを横目に、箸を持ちいただきますと呟き、味噌汁を一口すする







貴「うん、美味い。」

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