【銀魂】泡沫とりんご飴【沖田総悟】 (ページ4)

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2 団子屋ページ4

「いらっしゃい。御注文は？」

私は団子屋を営む。

とは言っても従業員は私だけになるが。

昔は父が早くに亡くなり母と私だけで営んでいたがその母も数年前この世を旅立った。

一時期は閉店も考えた頃もあったなぁ。

でもせっかく親が私にこの店を与えてくれたのだ。

私が頑張らないでどうする。

そうやっていつも自分をいいように動かしていた。

「そうだな…この団子にマヨネーズトッピングで。」

……………………。

硬直。

綺麗な顔してなに言い出すんだこの人は。

え、なにマヨネーズって。
いや知ってるけど。わかるけど。

「………マヨネーズ…ですか？」

表情筋が固まっていくのがわかった。

お客に悪くみられないよう、固い表情筋を無理やり動かし、苦笑と言う形で笑みを浮かべる。

「あぁ。頼む。」

「し、少々お待ちを……」

なんなんだこの人は。

団子にマヨネーズって………

頭おかしいんだな。

そう自己解釈し注文された団子にマヨネーズをのせる。

なんだか腹が立ったのでマヨネーズ一本使い切ってやった。

これでどうだ、なんて内心思いつつ客の元に団子を運ぶ。

「お待たせしました」

「ん、さんきゅ。」

その客はマヨネーズにも驚かずそのまま団子を頬張る。

が、マヨネーズましましなので当然口から溢れるわけで。

客はおっとっとなんていいながらこぼれそうなマヨネーズもその細く綺麗な指でとり、舐めた。

「………ん？」

客が凝視されていることに気づきこちらに視線を送る。

私はやってしまった、と思い軽く謝りながら頭を下げ、厨房に駆け出す。

やってしまった。

客に変に思われていないといいが…

「あー!!土方コノヤローがサボってやがる!!」

不意に外から大声がかかる。

いきなりの大声に肩をびくっと震わせるとおそるおそる外を覗いて見ることにした。