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story56 ページ8

レベッカ・コルニコフは、こう見えてもマースの良き商談相手であった。単に羽振りがいいだけ、とも言えるが。そんな彼女に対し、Aが徹底させられた対応は一つ。無闇に逆らうな、だ。


「まぁ、やっぱりAさん!こんな所でお会い出来るなんて!マース様がお亡くなりになったと聞いて、心配していたのよ?」
「……お久しぶりです、ミス・コルニコフ」
「その堅苦しいところも相変わらずですわね。まったく、何故すぐに私の元へいらっしゃらなかったの?心配で心配で、夜も眠れませんでしたわ」


ツツぅ…と首筋から頤にかけて指でなぞられ、強制的に上向かされた。見るものが見れば、嫌悪感にAの肌がチキンになっているということを見てとっただろう。


「凛々しいお顔…相変わらずお美しいわ。さぁ、貴女もいらっしゃって?久々にお話がしたいわ」
「いえ…あの、私はただの運転手ですので…」


いちいち手首やら腕やらをなぞるレベッカに耐えかね、ヘルプの視線を三人に向けてみた。が。


「ご愁傷さま…」
「♠」
「観念するね」
(裏切り者ぉお!)


命の危険を感じないからか、レベッカの雰囲気に『触らぬ神に祟りなし』と極太マジックで書いてあるような表情の三人に、心の中で叫ぶ。そうこうしている間に、レベッカがパチンっと指を鳴らした。どこからともなくメイド姿の女性たちが、わらわらと集まる。


「Aさんを着飾って差し上げなさい」
「「「かしこまりました」」」
「いえ、ですから私は…っきゃぁああ!」


あっという間にメイドたちに連れていかれたAの悲鳴を聴きながら、三人はその後を追うようにレッドカーペットの上を歩いて会場へと入っていった。


(A、着飾るんだね)
(楽しみだヨ♣︎)
(楽しくなてきたね)

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- とても面白いです!つづき楽しみにまってます!頑張ってください、応援してます! (2020年4月6日 12時) (レス) id: 7d54cdb775 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - 由宇さん» コメントありがとうございます!ちょいちょい停止しますが必ず書き上げますので、どうぞよろしくお願いいたします! (2018年8月26日 14時) (レス) id: 94f5b58c39 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - ここっちさん» もうちょいで記憶が!まだわかりません!(←)でも長い目で見ていただければと思います、よろしくお願いします! (2018年8月26日 14時) (レス) id: 94f5b58c39 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - ゆっずーさん» 遅くなりまして申し訳ありません!いつもありがとうございます!これからも頑張りますね! (2018年8月26日 14時) (レス) id: 94f5b58c39 (このIDを非表示/違反報告)
由宇 - 面白いです!早く更新停止が終わることを願ってます!頑張ってください! (2018年8月15日 11時) (レス) id: 06761224f9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:灯霧 | 作成日時:2017年7月10日 18時

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