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Story95 ページ47

テレビをつけてビールを飲みながら、流れるバラエティに突っ込みを入れて。そんな時間をどれくらい過ごしただろうか。気づけば日は暮れ、窓の外では夜景がキラキラと輝いている。それを見ていたAの背後に、フェイタンが立った。


「そろそろいくよ」
「…うん」
「緊張してるか?」
「まさか。ただ…みんなに拾われてから、殺しの仕事って初めてでしょ?だからなんか…ちょっと感慨深くて」


振り返ったAは、小さな苦笑を浮かべながら振り返った。そしてフェイタンを見る。


「ちょっと待ってね。すぐ支度する」
「支度?」
「毒を作るってこと。今回は即効性のある毒がいいよね」
「そうね」


ぐいっと缶を飲み干したAがテーブルに置いてあるグラスを手に取った。懐から小さなナイフを取り出して、指の先を傷つける。ポタ、ポタリと垂れる血を見ながら、練をした。


「…Aが毒を作るのを見るの、初めてね」
「それはそうでしょ。この能力はマース組にいた時に習得したものだし。昔の私は、どうやって戦っていたの?」
「特に念を使うような仕事、一緒にしたことないよ。能力については内緒としか言わなかたね」
「ふーん…。まぁ、ひけらかすようなものでもないしね。他には?どんなことが得意だった?」
「戦闘についてなら、刀を扱ていたよ。ワタシやノブナガと鍛錬したから、刀の扱いだけに関してならワタシの次くらいには強かたんじゃないのか?」
「へぇ、意外。刀…か。今度持ってみようかな」
「やるなら相手してやるよ」
「うん、楽しみにしてる」


そんな会話の合間にも、血はぽたぽたと垂れ続けていた。やがて一定量溜まったのを見て、Aが指を舐める。うん、とうなずき、これまた懐から取り出した注射器型アンプルにそれを吸い上げていった。


「それで準備は終わりか?」
「うん、終わりだよ」
「…お前のその能力、神経に作用するものも作れるのか?」
「作れるけど…どうして?」
「拷問の時に使えば楽しいかもしれない、思ただけよ」
「ああ、なるほど。じゃぁ今度拷問の仕事が入ったら、作ってあげる」


それじゃぁ行こうか、と立ち上がったAに続いて、フェイタンも部屋を後にした。


(血の香りをかいで)
(少し興奮したことは)
(まだ秘密ね)

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- とても面白いです!つづき楽しみにまってます!頑張ってください、応援してます! (2020年4月6日 12時) (レス) id: 7d54cdb775 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - 由宇さん» コメントありがとうございます!ちょいちょい停止しますが必ず書き上げますので、どうぞよろしくお願いいたします! (2018年8月26日 14時) (レス) id: 94f5b58c39 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - ここっちさん» もうちょいで記憶が!まだわかりません!(←)でも長い目で見ていただければと思います、よろしくお願いします! (2018年8月26日 14時) (レス) id: 94f5b58c39 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - ゆっずーさん» 遅くなりまして申し訳ありません!いつもありがとうございます!これからも頑張りますね! (2018年8月26日 14時) (レス) id: 94f5b58c39 (このIDを非表示/違反報告)
由宇 - 面白いです!早く更新停止が終わることを願ってます!頑張ってください! (2018年8月15日 11時) (レス) id: 06761224f9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:灯霧 | 作成日時:2017年7月10日 18時

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