story53 ページ5
仕事にかかる前に、Aは化粧をする羽目になった。クロロ曰く、服は用意できたが化粧までは出来なかったとのこと。普段から化粧慣れしているヒソカがシャルナークの横に立ち、Aがフェイタンの横に立つ。
「下地を塗ってファンデーションを薄く付ける。眉の形は二人共綺麗だから、眉尻を足して眉頭を整える。……こんな感じ」
軽くカミソリで眉頭を整え、黒のライナーで細くラインを描いて塗った。それを見たヒソカが真似をする。
「こんな感じかな♠」
「オーケー。その後はアイシャドウを塗るんだけど、まず薄くハイライトを瞼全体に付ける。…フェイタン、目を瞑って」
「……チ」
「チャイナ服の淑女が舌打ちしないの」
手際よく化粧を施しながら、シャルナークの服装に合わせた薄化粧の仕方をヒソカに教えて並行作業をすること、十五分。
「こっちは完了。…そっちは？」
「うん、なかなかだと思うよ♣︎しかし女性は大変だねぇ」
「流石に筆とかは使い慣れていたけど、ヒソカのノーマルメイクでやったら誰でも厚化粧になっちゃうからね」
指で馴染ませたりぼかしたりという作業は初めてやったと言うヒソカに肩を竦め、フェイタンの肩を叩く。
「終わり。気分は？」
「肌が息苦しいね」
「同じく…なんかパリパリする」
「ヒリヒリしたり痒くなったりしたら、すぐに言ってよ。かぶれるし、最悪腫れるから」
「この要領でボクもやればいいのかな？」
「そうだね…ヒソカはブルー系統のこの辺りを使えばいいかな」
どこから盗ってきたのか、大量のメイク道具の中からいくつかをチョイスして、ヒソカに渡す。鼻歌交じりに化粧を始めた彼を横目に、シャルナークとフェイタンはため息をついた。
「なんでワタシがこんな目に…」
「パクたちが嫌がったからだろ。…まぁ正直、俺だって嫌なんだけど」
「そう言えば、どうしてマチたちは断ったの？」
疑問に思っていた事を聞くと、シャルナークはカラ笑いをする。
「イベントの主催者が、ガチなレズなんだ」
「女性限定って、そういう意味？」
「そういう事。とは言え俺だって、同性趣味の、しかもハードプレイが好きな女に言い寄られても嬉しくないんだけどね…」
「同性趣味のハードプレイ好みの、金持ち？」
「うん、そうだけど」
「……まさか、レベッカ・コルニコフ？」
「え、知ってるの？A」
(驚くシャルナークを見ながら)
(私は今すぐここで仕事を断ろうかと)
(真剣に悩んだ)
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累 - とても面白いです！つづき楽しみにまってます！頑張ってください、応援してます！ (2020年4月6日 12時) (
レス) id: 7d54cdb775 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - 由宇さん» コメントありがとうございます！ちょいちょい停止しますが必ず書き上げますので、どうぞよろしくお願いいたします！ (2018年8月26日 14時) (レス) id: 94f5b58c39 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - ここっちさん» もうちょいで記憶が！まだわかりません！（←）でも長い目で見ていただければと思います、よろしくお願いします！ (2018年8月26日 14時) (レス) id: 94f5b58c39 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - ゆっずーさん» 遅くなりまして申し訳ありません！いつもありがとうございます！これからも頑張りますね！ (2018年8月26日 14時) (レス) id: 94f5b58c39 (このIDを非表示/違反報告)
由宇 - 面白いです！早く更新停止が終わることを願ってます！頑張ってください！ (2018年8月15日 11時) (レス) id: 06761224f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灯霧
| 作成日時：2017年7月10日 18時
