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「なんでお前がココに!?」
「別におかしな事はないだろ?ボクは戦闘が好きで、ここは格闘家の中心地だ。キミたちこそどうしてここにいるんだい♧」
首を傾げてみせるヒソカに、少女ははっきりと言う。
「ダウト」
「くく、流石にキミにはバレるか♤」
「本当はトランプ占いの結果通りさ…ハートのエース、つまりボクとキミたちは運命の赤い糸で結ばれてるってワケ♡」
「ダウト!!」
今のは流石に俺でもわかる…キルアは引いた目をした。
「くくく、そうだね。これは当然偶然なんかじゃない。キミたちを待ってたんだ♢」
「電脳ネットで飛行機のチケットをとったろ?あれは誰がいつ何処に向かうのか、ちょっとしたやり方で簡単に知る事ができる。」
「あとは私用船で先回りして空港で待ちキミたちの後を着けた♡」
「ストーカーじゃねえか…」
「キルア、いつだって真実が一番残酷なんだよ」
「…ま、キミたちがここに来るのは予想がついたけど…」
「先輩から一つ忠告だ」
「ゴン、キルア…キミたちにはまだ…早い♤」
ヒソカが手をサッと払う動作をすると、ぶわりと殺気がゴンとキルアを襲った。
「どのくらい早いかはキミたち次第♤」
「出直したまえ、とにかく今はまだ早い♢」
「ざけんな!せっかくここまで来たのに…」
一歩踏み出すが、それ以上が出ない。少女は何とも言えない表情で両者を交互に見る。
「通さないよ、ってか通れないだろ♧」
ジリジリと襲いかかる殺気に立ち向かおうと頭は働くが、身体が言う事を聞かない。
「無理はよしなさい。」
「!ウイングさん!」
「あ」
観戦中に会った人だ。この人がゴン達の言うウイングさんだったのか、成程。と少女は一人腑に落ちる。
「彼の念に対して君達は無防備すぎる。これ以上は死にかねないよ。」
「これがネンだって!?アイツが通さないって思うだけでこんな事になるのか!?やっぱアレ嘘だったんだな!」
「はい。嘘です。」
あっけらかんとウイングは言ってのける。
「本当の念を君達に教えます。今は一度退きなさい。」
「…登録出来なかったらどうなるの?」
「ゴン様は再び一階から再チャレンジという形になります。…ただ、キルア様は以前登録拒否をされておりますので今回登録されませんと登録の意思なしと見なされ、永久にエントリーする事が出来なくなります。」
現在の時刻は、20時20分。
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かぴばら2(プロフ) - mzさん» ワー!!!コメントありがとうございます!シリアスな時はとことん暗く、その分ほのぼの回ではゆるっゆるに書かせて貰ってます!!!長い事書いてるのにまだゴン達の夏休みは来てません…!!更新がんばります! (2021年7月22日 21時) (レス) id: a02d4950c9 (このIDを非表示/違反報告)
mz(プロフ) - 1作目から途中までですが、一気に見させていただきました!シリアスな場面の緊張感や主人公達のほのぼのとしたやりとりのギャップが凄すぎて、圧巻でした…。ゆっくりと、むふふとしながら楽しませて頂きます…!! (2021年7月22日 2時) (レス) id: 77bee458f3 (このIDを非表示/違反報告)
かぴばら2(プロフ) - 有希さん» この作品に触発されて…!!?ヤバいっすね…ニヤニヤするぐらい嬉しいです。ぶっちゃけハンタ作品は鬼を滅する!!とか呪いと戦う!!とかより全然供給少ないので、こうして触発されて書いてくれる方が居るのがすごく嬉しいです!コメントありがとうございます! (2021年2月20日 14時) (レス) id: a02d4950c9 (このIDを非表示/違反報告)
かぴばら2(プロフ) - 有希さん» 戦闘描写ってめっっっっちゃ難しいですよね!!?夢主ちゃんには超近距離でボコボコにしてボコボコにされて欲しいです…(歪んだ愛)鼻血が似合う主人公を目指してます。師弟対決私も早く見たいです() (2021年2月20日 13時) (レス) id: a02d4950c9 (このIDを非表示/違反報告)
有希(プロフ) - 連続コメ失礼します!戦闘描写が大好きです。戦闘シーンまで読み込んだ作品は初めて。夢主ちゃんの超近距離な戦い方が性癖に刺さって抜けません。超絶私事ですが、かぴばらさんの作品に触発されてハンタ作品を書き始めました。師弟対決をお待ちしてます(コソッ (2021年2月19日 18時) (レス) id: e15740c466 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かぴばら | 作成日時:2020年12月6日 10時