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「………1口食べる?」

私をじーっと見つめるチャニに負けて、差し出せば、彼は驚いた様子でこちらを見てくる。なんだなんだ。

「…い、いいんですか?」

「私の食べかけでごめんだけど」

でもそれって、いやでも、ともごもごするチャニが面白くてもう一度食べかけのハムレタスサンドを差し出すと、パクリと口にするチャニ。

シャクシャクと美味しそうな音を出して食べた彼は、キラキラの笑顔でこちらを見てきた。

「うま!」

彼はいつも美味しそうにご飯を食べる。たまにぶーちゃんとボノニに混ざって一緒にお昼を食べるけど、あまりに美味しそうに食べるからついついご飯を譲ってしまう。

「ふふ、全部食べちゃっていいよ」

運動したからだろう、相当お腹の減っていた彼はハムレタスサンドをそれはそれは美味しそうに平らげてしまう。

「ごめんなさい、お昼ご飯奪うつもりはなかったんですけど…」

なんて申し訳なさそうな彼に全然いいよ、と返してたまごサンドを半分あげる。

「そ、それはさすがに…」

「じゃあ今度お菓子奢って。それでチャラにしよう」

と言うと、首を斜めにしながら肯定とも否定とも取れないリアクションを取る。しかし、しっかり者のチャニも空腹には弱いらしい。高いおやつ買ってあげますね、と言った後にたまごサンドを口に入れていた。

チャニはまた目を見開いてこちらを見て、「美味しいです…」と噛み締めるように言ってくる。これだからチャニを甘やかしてしまうんだろうなぁ。

そんなことを考えながらチャニを見つめていると、とんでもなく大きな声が聞こえてきた。


「や〜!!イ・チャン!!!!いつまでそこで休憩してんだ〜!!!!」

「ヒョン!うるさいです!!!」

チャニがスニョンさんの声のあまりの大きさに笑いながらそう答える。

「早く戻ってこい!お前だけずるいぞ!!!」

「す、すみませんって!!!ヌナまたね。サンドイッチありがとう」

彼はそう言って駆け足でフットサルへと戻っていく。私はそんな彼に笑いながら手を振った。

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夏目(プロフ) - 葵さん» 楽しんでくださりありがとうございます!ディノちゃんの小説が少なかったので自給自足しました(笑)最後のラブラブのために書いた小説なので、番外編ではもっとラブラブを書こうと考えております。お気遣いいただきありがとうございます! (2020年9月20日 9時) (レス) id: e14acee8c3 (このIDを非表示/違反報告)
夏目(プロフ) - mocoさん» 一気に読んでくださりありがとうございます!!とにかくディノくんのカッコ良さにこだわって書いたのでそう仰っていただけて嬉しいです!こちらこそご愛読ありがとうございました!! (2020年9月20日 9時) (レス) id: e14acee8c3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - でぃのちゃんの小説少なかったのでとても嬉しかったです!最後ラブラブしてくれて、ニヤニヤが止まりませんでした(笑)お話も凄く読みやすかったです!番外編もあるなんて、感謝でしかありません。ゆっくりで構いませんので、良ければ番外編もよろしくお願いします! (2020年9月20日 1時) (レス) id: 1b7ff15c1b (このIDを非表示/違反報告)
moco(プロフ) - チャニがカッコ良くてキュンキュンしながら一気に読みました。とても気に入りました。良い小説をありがとうございました!! (2020年9月19日 22時) (レス) id: b8fe820ef0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夏目 | 作成日時:2020年9月14日 22時

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