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静まり返った夜道も、二人で歩けば案外すぐに目的地に着いてしまう。今日チャニはぶーちゃんの家にお泊まりして行くらしく、私の部屋の前で立ち止まった。
「今日もありがとう。気をつけてぶーちゃんの家に戻るんだよ」
自分の部屋の鍵を開けて、チャニの方を振り返る。
「ありがとうございます。でも、スングァニヒョンのアパートなんか5分で着きますよ」
確かにぶーちゃんのアパートは、私のアパートのすぐ近く。よくおかずを持って行ってあげたりもする。
それでも深夜なので後輩を1人で行かせるのは忍びない。けれどチャニは私に送られるのは嫌みたいなので、大人しく家に帰ることにした。
「おやすみなさい、ヌナ」
チャニが微笑みながら優しくそう言ってくれる。
「おやすみなさい。夜更かししすぎちゃダメだよ」
そんなチャニに言うと、「わかってますよ」と返されて、扉がバタン、と音を立てて閉まる。暫くすると、チャニが帰っていく足音が微かに聞こえた。
そして、自分が扉の前でぼーっとしていたことに気付く。
「…私も早く寝ないと」
時計を見ると、時刻は24時を過ぎていた。チャニは今頃ぶーちゃんの部屋に戻って楽しくおしゃべりでもしているんだろう。
シャワーを浴びるために自分のパーカーを脱ぎながら、そんなことを考えていた。
あ、シャンプー少なくなってるの忘れてた。明日買いに行かないと。
もう少しで始まるドラマも先週とてつもなく気になる所で終わったからから、早めにシャワーを終わらせよう。
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夏目(プロフ) - 葵さん» 楽しんでくださりありがとうございます!ディノちゃんの小説が少なかったので自給自足しました(笑)最後のラブラブのために書いた小説なので、番外編ではもっとラブラブを書こうと考えております。お気遣いいただきありがとうございます! (2020年9月20日 9時) (レス) id: e14acee8c3 (このIDを非表示/違反報告)
夏目(プロフ) - mocoさん» 一気に読んでくださりありがとうございます!!とにかくディノくんのカッコ良さにこだわって書いたのでそう仰っていただけて嬉しいです!こちらこそご愛読ありがとうございました!! (2020年9月20日 9時) (レス) id: e14acee8c3 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - でぃのちゃんの小説少なかったのでとても嬉しかったです!最後ラブラブしてくれて、ニヤニヤが止まりませんでした(笑)お話も凄く読みやすかったです!番外編もあるなんて、感謝でしかありません。ゆっくりで構いませんので、良ければ番外編もよろしくお願いします! (2020年9月20日 1時) (レス) id: 1b7ff15c1b (このIDを非表示/違反報告)
moco(プロフ) - チャニがカッコ良くてキュンキュンしながら一気に読みました。とても気に入りました。良い小説をありがとうございました!! (2020年9月19日 22時) (レス) id: b8fe820ef0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏目 | 作成日時:2020年9月14日 22時