中原家の反抗期【中原中也】一学期！

中間テスト ページ10

「A、どこにいくんだ？」






「友達とカラオケ。」








「…手前明後日テストだろ？勉強は」





修学旅行から帰って来て約一週間…
テストが来週まで迫って来た。



「大丈夫だよ。…行って来ます。」








「あっ、ちょっと待て！」




別に日頃から勉強してるから大丈夫だし！

テストなんてチョチョイのチョイだよ！




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「………」




これは…やばい。


理科80点
国語73点
英語70点
社会62点


…数学38点




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「…只今…」








「お帰り。」




私は急いで部屋に上がろうとすると…




「今日テスト返って来たろ？見せろよ。」



バレてたか。




私は渋々ファイルからテストを取り出した。




「…手前はこの結果を見た時どう思った？」








「………やばいって…反省した。」







「そうか…」




私は叱られると思って下を向いた。





「こんな問題解いてんだなぁ…難しいのか？」









「ま、まぁ…」









「俺は学校の勉強やテストを受けたことがないから、手前を頭ごなしに怒ることは出来ねぇ。



第一、手前に頭ごなしに怒っても駄目なことくらいわかってるからな。」




と、お父さんは笑いながら言った。






私はつられて笑う。





「…だが、やらなくてはいけない時の区別くらいはつけろ。今回はそれが甘かったな。





…次は期待してるぞ？」





今度は厳しい顔をして言った。







「はい…」









「ん。宜しい。」





じゃあ夕飯食おうぜ、とお父さんは言った。








…こういう怒り方するから…言うこと聞いちゃうんだよね。

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