中原家の反抗期【中原中也】一学期！

うずまき ページ23

「ミレイさん…ねぇ。」






「うん。」




「うずまき」にて、


私はクリームメロンソーダを、乱歩さんは餡蜜と抹茶パフェを頼んでいた。





「でも素敵帽子君は君にも話さなかったんだろう？君が探る必要あるの？」









「ある、私は娘だもの。」









「ま、どうでもいいけどさ。」




良くないよ乱歩さん。






「…お願い乱歩さん。私知りたいの。」





私は真っ直ぐと乱歩さんを見つめた。





「お父さんが隠すくらいだから、重要なことだって分かってる。でも…」









「…しょうがないなぁ。可愛い妹分の頼みならね。」





乱歩さんは眼鏡を取り出し…かけた。



私は乱歩さんが黙っている間もずっと乱歩さんから目を離さずにいた。





「…分かった。」








「ほ、ほんと？！」









「ああ…でも、これは…」



言いながら乱歩さんは眼鏡を外す。




「素敵帽子君本人に聞いたほうがいい。僕の口から言うことじゃないしね。」









「え〜…それは無いよ乱歩さん…」









「無くはない！さ、解決したし僕は戻ろうかなー。


あ、お会計宜しくね！」







「へ？」









「お客様、お支払いを…」








私のお財布が一気に軽くなった。





この世のどこに中学生にお会計を任せる四十代童顔がいるんだよ。






私はブツブツと文句を言いながら家に帰った。

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