第81話 ページ1
「はい」
カタン
豚カツの乗った皿をそっと机の上に置いた
「コーラ、いる？」
「ああ」
さっきあんな事があったのに、私たちは何も変わって無い
何でだろう、不思議
「「いただきます」」
不意に揃ったその言葉に、少し照れ臭くなる
「…ふっ、奇遇だな」
そんな言って笑う兄さんの顔は、どこか清々しかった
両想いだと分かった今も、色々と考え過ぎる
片想いは辛かったけど、私たちは両想いでも辛いんだ
兄さんは、私の事が好き…なら、何で優姫と付き合ったのかな、とか
いつから好きだったんだろう、とか
悩みは尽きないけれど、どこか、胸の奥で安心してる
良かったって、思ってる
………優姫と一緒にいるのを見て、ヤキモチを妬いたのは羨ましかったから
でもそれだけじゃない
取られると思ったんだ、兄さんを
ずっと大切な人で、好きな人だから取られたくなんてなかった
私から離れて行くような気がして、怖かった
……せっかく、兄さんを忘れられると思ったのに
タイミング悪いな…私たち
ー夜ー
「…うん、うん、じゃあね」
母さんから電話があった
明日の夜に帰って来るからって事だった
のんきで良いよね、あの二人は
ブブッ、ブブッ
…メールだ、真琴先輩から
なんだろうこんな時間に…
『今度の日曜の事なんだけど、場所俺の家でも良いかな？勉強見てもらいたくて……あ、駄目だったら別に良いよ』
綺麗に整頓されたメール
いつもだよね、真琴先輩
…………私、なんなんだろう
こんなにも尽くしてくれてるのに、兄さんを好きになった
「はあ…」
真琴先輩にバレたら、どうしよう
どんな顔するかな
怒る？……ううん、違う
…真琴先輩は、また、自分を責める
私が悪いのに…ね
いっその事、言おうかな
直接話そう
兄さんの事が好きって……
……無理だ
ボフッ
なんとなく、枕を叩いてみる
ただのストレス発散だけど、意味なんて無い←
私、よくよく考えてみれば何で真琴先輩と付き合う事になったんだろう
優しくて良い先輩だったから？
少し気になってたから？
……分からない
分からないのに、付き合ってたの
「あー…」
ガコッ
椅子を引いて座ってみる
さっきから意味のない事ばっか……
誰かが答えをくれるなら、良いのに
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初音ツバキ(プロフ) - 永遠の高校生さん» ええ！？大丈夫ですか？？（；゜０゜）お返事が遅くなって申しわけありませんが、コメント本当に感謝です！励みになります！これからもどうぞよろしくお願いします！ (2015年11月2日 18時) (
レス) id: 5a96c81bd9 (このIDを非表示/違反報告)
永遠の高校生(プロフ) - 泣きすぎて、脱水症状が出るところでした。 (2015年10月28日 23時) (レス) id: c000b33630 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅか - 真琴との別れのところでは、涙が止まりませんでした…。時間が掛かってもいいので次は幸せになってほしいです！ (2015年7月30日 11時) (レス) id: 9e29681e3d (このIDを非表示/違反報告)
初音ツバキ(プロフ) - くみさん» ありがとうございます！m(_ _)m最後まで嬉しい言葉の数々…！感謝しきれないくらいです(T . T)これからもどうか宜しくお願いします (2015年5月14日 22時) (レス) id: 5a96c81bd9 (このIDを非表示/違反報告)
くみ - こんばんは(*´▽｀*)すごく面白かったです！宗介とずっと幸せでいられますように☆続編＆新作すっごく楽しみです！ (2015年5月14日 19時) (レス) id: 64d3ef2010 (このIDを非表示/違反報告)
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