音駒の猫なマネージャーとやっくん【HQ】 (ページ36)

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35話　過去編ページ36

佐倉side

とりあえず、マネージャーの仕事はこなしました。

　そして、夜―――

みんな集まってる……私のことなんか別にどうでもいいのにね……

木葉「行かねぇの?」
佐倉『あ、木葉……去年見られたんだっけ……』
木葉「あの話……すんだろ?」
佐倉『まぁね……みんな何に期待してるんだろ……私のことなんかどうでもいいのにね……』
木葉「お前、つくづく自分のこと過小評価し過ぎだよなー」
佐倉『別に……そーゆーわけじゃないし……』
木葉「とりあえず、行くぞみんな待たしてるから」グイッ
佐倉『え、あっ……ちょっと……!』

黒尾「お?木葉じゃんA見なかった?」
木葉「ここにいるけど?ほら、A出てきなって」
ヒョコッ
佐倉『……こんばんわ?』
夜久「なんで疑問系?……ていうか話してくれるのか?」
佐倉『……うん』
赤葦「じゃあ、お願いするね」

佐倉『うん……

私ね……京治に誘われてなかったらここに居なかったと思う……小さい頃に京治に誘われてバレー始めた。小学生の時、クラブに入って、セッターやってみて、試合でもセッターやらせてもらって。その時かな……私がバレーにハマったのって……バレーは元々好きだったよ。バレーにハマった時、すごく快感だった……自分のセットアップでスパイクが決まること、自分のセットアップでブロックを欺くこと……この快感が好きだった。だから、ひたすら練習した。それで小3の時、初めてスタメンに選ばれた。嬉しかった……だから、中学でも続けた。1年のときからスタメン選ばれて、ベストセッター賞取って、3年では全国にも行った……それで、中学最後の試合……全国の準決勝だったと思う。あと1セット取れば決勝進出だった時、そのセットの中盤でレシーブが乱れて、カバーした……その後すぐ近くにあった機材に突っ込んだの……そのカバーしたやつはウチの得点になったんだけどね……私が機材に突っ込んで、動けなくなって、病院に運ばれたの。それでウチのチームは私のことも合ったせいか、全力出し切れなかったみたい……そこで負けちゃった……どうせ勝ったとしても私は出れない。私のせいで負けたんなら、私は……もうチームのみんなに顔向けできない……バレーに関わったらダメなんだよ。ケガだって手術は成功したけど、後遺症が残るって言われた。だから、もうバレーには関わらないようにしようと思った。』

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文字数の関係で次行きます。