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涼介side
侑李が病室に戻ってきたのは燦々と太陽が顔を出している日だった。
笑顔を浮かべる彼に歩く筋力はないらしく、車椅子でなにやら指には機械がつけられたまま。
薮ちゃん曰くあれはパルスオキシメーターというらしい。
「おかえり侑李」
「ただいま！」
「よかったぁ、侑李の具合よくなって！」
「本当だね！またたくさん遊ぼうね！」
柔らかな言葉が飛び交う中、絶賛侑李は看護婦にバイタルを測定されていた。
どうやら、小さな運動でも脈拍が上がってしまうらしい。
血圧は低く、脈拍も安定しない。
以前の侑李よりも随分と弱々しくなってしまったようにも感じて少しだけ不安になる。
いつか自分の目の前からいなくなってしまうのではないのかと。
幼い頃から侑李とは一緒だった。
苦しい時もお互いに支え合って。
だからこそ怖いんだ。侑李に触れることが怖くなる。
「りょうすけ？」
「……ん？」
「どうかした？」
「ううん。なんでもないよ。」
なんでもない。なんでもないことだと何度も自分に言い聞かせる。
だって俺は侑李の親友で侑李のヒーローであらなくてはならないから。弱みなんて見られたくない。
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新道踏切(プロフ) - 面白くて一気読みしてしまいました！またの更新待っています(*^^*) (2020年12月4日 16時) (
レス) id: 7158c48a17 (このIDを非表示/違反報告)
ちる - すごくいい話ですね！期待してます！ (2020年3月8日 0時) (レス) id: 86380dcbb6 (このIDを非表示/違反報告)
みこ - ちねんさんのお話を検索してこちらの小説を見つけました。続きを楽しみにしています！ (2020年3月2日 16時) (レス) id: cf2ae7ce49 (このIDを非表示/違反報告)
はなん(プロフ) - 面白いお話ありがとうございます 続きを楽しみにしています！ (2020年2月26日 19時) (レス) id: 039a9f3787 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱむこ | 作成日時：2020年2月20日 21時
