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36.ラップバトル ページ49

私はラップバトルを見たことがない。



昔は左馬刻達が力試しでラップバトルをしているの

を見ていたがあんなものは所詮遊び…本当のラップ

バトルは戦争のように激しいものだった。



武力での抗争が無い代わりにヒプノシスマイクによ

る精神干渉……そんなものは言葉だけの”殺し合い”に

似たものだった



「これがテリトリーバトル?…………ふざけるな」



今闘っているのはMAD TRIGGER CREWと麻天狼



お互い消耗しきっていて、血が出ている……

シュ)「武力の代わりにヒプノシスマイクを使っている訳ですから…これも小さな戦争のようなものですね」



「ああ。見ていて気分が良いものでは無いな……」



私たちは監視室のような所から見ていた。

リングにいる左馬刻達はお互い傷つき嘲笑いながら

もバトルをしている。そして、それを見ながら沸き

立つ一般人達。昔の民衆娯楽の1つのボクシングのよ

うだ。



ここまで中王区が腐っているとは思わなかった。



シュ)「大尉、無理に観なくても……ご気分が悪いでしょうし」



「いや、大丈夫。…大人同士のちょっとした喧嘩としてみれば平気だ」



シュプリンガー少尉は私の顔色が悪かったのかそう

言ってくれたが、私はそのまま観賞することにし

た。

我々のような外部の者から見たら、このディビジョ

ンバトルは常軌を逸しているとしか思えないが、日

本では、ヒプノシスマイクを使って勝負をするのは

至ってあたりまえのこと。言わば、”文化の違い”だ。



私とシュプリンガー少尉が話していると…バトル終

了の音が聞こえた



『MAD TRIGGER CREWはダウン!勝者は麻天狼』



「!!左馬刻…銃兎…理鶯……」



私はテリトリーバトルが終わったことと左馬刻達が負けてしまったことで涙がでそうになったがグッと堪えた。



ここで私が泣いたらダメ…

私は私が出来ることをやらないと……



シュ)「大尉殿!小官は、麻天狼の皆さんの手当をするために抜けます。大尉殿はどうなさいますか?」



「…小官がMAD TRIGGER CREWの手当てをしましょう。特に決勝の2チームが外傷が酷い。メディカルキットは余分に持て」



シュ)「了解致しました!失礼します」



そう言ってメディカルキットを3つも持ったシュプリンガー少尉は直ぐに麻天狼の手当ができるようにバックヤードに行ってしまった。

続編になります!→←特別編vol.1ーその後ー



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人間です - 面白い、好き、、、『甘い』ではなく『アハーンやウフーン』というところも (2020年12月6日 14時) (レス) id: 836661e0c9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星鳴 | 作成日時:2019年8月24日 17時

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