39度目の人生 ページ44
つい先日訪れたばかりの御館様が住む産屋敷家を、今日も訪れる。
理由はここで療養している悲鳴嶼さんを私の家へとお迎えするためだ。
着いてから直ぐにあまね様に案内してもらい、御館様の元へ顔を出す。
『御館様、本日の御加減は如何ですか?呪いの進行を抑えるための薬、きいてますか?』
そう、私は御館様の呪い、基ご病気を治すために薬を作り、御館様に投与している。
御館様は呪いだとおっしゃているが、これはきっと病気だ。
産屋敷一族がかかるのは遺伝子上にそう組み込まれているからで、きっと治らないものではないはず…
治らないのは、この時代の医療が発展していないせいだ、そう考えた私はこうして定期的に御館様のご様子を伺うようにしている。
耀「うん、大丈夫だよ。今日は特に調子がいい。昨日も今日もAが来てくれたからかな。」
『そうですか。気持ちの持ちようによっては病状が軽減されたりしますからね。』
こうやって軽く談笑していると、あまね様が悲鳴嶼さんを連れてきた。
『悲鳴嶼さん、お怪我の調子は?』
悲「嗚呼、大丈夫だ。それよりも子供たちは…?」
『あぁ、それならご心配には及びませんでしたよ!しっかりいい子で着いてきてくれました。ただ、獪岳は先日出て行ったそうです。』
悲鳴嶼さんの顔が少し曇った。
私はそれに対してすみません、と謝罪することしかできなかった。
『獪岳は鬼殺隊にはいりたいそうです。いい育手の元へ送るよう弥生に言いつけ、藤の花のお守りを持たせましたので、ご心配には及ばないかと…』
悲「嗚呼A、この度は何から何までありがとう。」
礼には及びませんよと、言いながらその場を立つ。
『御館様、ではまた近いうちにというか弥生が戻るまで毎日任務を聞きに来ますね。』
耀「うん、分かったよ。これから毎日Aに会えるなんて、病気が治りそうだね。」
そう言ってくすりと笑った御館様はやはり美しかった。
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麗夜(プロフ) - 梅干し太郎さん» 好きですって言ってもらえてすごく嬉しいです!!はい!これからも頑張ってきますのでよろしくお願いします! (2020年5月12日 6時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
梅干し太郎 - この作品好きです!頑張ってください! (2020年5月11日 17時) (レス) id: 15eefd5e4e (このIDを非表示/違反報告)
麗夜(プロフ) - 藍さん» はい!更新頑張ります!自分が書いた夢小説を面白いと言って貰えるのすごく嬉しいです!ありがとうございます (2020年5月4日 23時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
藍 - 更新楽しみにしています!面白かったです!! (2020年5月4日 22時) (レス) id: fbeba8bbe8 (このIDを非表示/違反報告)
麗夜(プロフ) - スノームーンさん!!こちらの作品も読んで頂いてるとは…!!嬉しさの極みです!こちらの更新も頑張るので是非読んでください! (2020年4月30日 1時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:麗夜 | 作成日時:2020年4月16日 8時