12難癖バットガイズ！ ページ9
＜購買部-Mr.Sのミステリーショップ＞
「あの、このメモに書いてあるモノが欲しいんですが。」
デュースはそう言うと派手な店員？にメモを渡す。
グリムはそこですかさず、
「あと、ツナ缶が欲しんだゾ！」
「コラ！ツナ缶はいりません！」
とツナ缶を要求するが、デュースに怒られてしまっていた。
デュースはてっきり少女も叱るかと思っていたが、少女は少しボーっとしていたのでグリムの発言を聞いていなかったようだ。
「なになに？生クリームと卵と…これまたsweetなラインナップだ。」
店員は楽しそうにメモを眺める。
＿ダメだ。聞けば聞くほど似てる。
少女は店員さんが言葉を発するごとに、あまりにも似ている声に言葉が出ない。
「OK！今出してくるよ！」
少女が黙っている間に店員は店の奥に消えていく。
その背中は全然知っている物では無いのに、引き留めたくて仕方がない。
＿もっと、もっとその声を聞いていたい。
少女の手が無意識に店員に伸びようとしたとき、
「おぉ…本当にあるのか。」
デュースが感心した声を上げる。
その声にハッとして少女は手を引っ込めた。
＿馬鹿だ。あの人は一郎じゃ無いのに。
少女は気を引き締めるとデュースに向き合う。
「だね！お店の雰囲気的に無さそうなのに、ビックリ。」
少女は店内を歩き回るグリムを捕まえて抱きかかえると、ゆっくり店内を見て回りながら店員が戻ってくるのを待った。
「はい、お待ちどおさま。重たいけど持てるかい？」
店員は大きい袋を持って戻ってくる。
デュースが「大丈夫です。」と言いながら荷物を受け取ろうと口を開いた瞬間、
「今なら！荷物運びにも使える宙に浮かぶ円盤１/100サイズが30%ＯＦＦでお買い得だよ。」
と店員が声を挙げながらセールスにいそしむ。
少女とデュースは苦笑いを浮かべるが、
「なんだそれ！面白そうなんだゾ〜！」
グリムは興味津々で店員の話に食いつく。
このままではいらない買い物もさせられるかもしれない。
そう判断したデュースは大きいほうの荷物を急いで受け取り、
「け、結構です！行くぞ、グリム！」
「ぶにゃ〜！もっと遊んで帰る〜！デュース、放すんだゾ！」
そう言って少女の肩からグリムを奪うと、足早に店の外に出ていった。
店内には少女と店員さんが残る。
＿えっと…どうしよう。
少女は自分が勝手に意識していることを理解しているが故に、少女にとって気まずい空気が流れた。
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芋けんぴ(プロフ) - Ｒ−アル−さん» しみわたりました！！ (2021年7月25日 1時) (
レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
Ｒ−アル−(プロフ) - 芋けんぴさん» 五臓六腑に？！？！ (2021年7月19日 20時) (レス) id: 4d2464a69b (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - 無題さん» ご指摘ありがとうございます。ただちに訂正して参ります！ (2021年7月14日 7時) (レス) id: e6e71631e0 (このIDを非表示/違反報告)
無題 - 突然失礼します。20-1の決闘が血統になってます。 (2021年7月14日 6時) (レス) id: 6b1b4e2ad9 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - どんさん» そうですか…。すみません、謝らせてしまって。 昔に一度試してみたのですが、出来なくて…。別の方法を探してみます。(´;ω;｀)一応、イメージイラストはちゃんとあるんですよ…。 (2021年7月12日 18時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芋けんぴ | 作成日時：2021年1月6日 22時
