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イルミと会ってしまうという想定外の出来事に数分奪われてしまった。

その事に、1つ舌打ちをして目的の場所に急いで向かう。
別に仕事に支障が出るわけでも無いのに、彼に会った事でまた私に小さな期待が生まれるのでは?そう思っただけだった。
もっとも、イルミの性格を知ってるので期待するだけ無駄。

けど、彼は確かに思い出したと言っていた。

思い出すも何も、たった1日の、たった数分の顔合わせに一言か二言か交わした言葉。
普通なら日常の一コマとして忘れ去られる出来事。
私は希望を抱いていたから覚えてただけであって、イルミがそれを忘れてる事は、今思えば、なんら不思議じゃない。

要は、思い出すほどのものでもない。

それを深刻そうな顔で報告してきた。
正確には無表情だけど、何だかそう見えた。

考え事をしてると目的地に辿り着いたので、頭の中を綺麗にして、敷地内の構図が描かれた画像を開く。
そこには、扉や窓などの情報に加え、鏡の位置も記されている。

「楽勝、楽勝、ターゲットの部屋にも鏡あるから余計な殺しもせずに済むし」

持参の鏡を出し、林の見つけずらい場所に設置し、能力を発動。
鏡を渡り歩いて、目的の部屋の鏡から出る。

「呑気に寝てるわね」

扉の外からは2人の護衛の気配、だが能力者は片方のみ。
能力を使ってここに入ったのだから恐らくバレてるだろう。はぁ、めんどくさい。
中に入ってくるタイミングを測ってるであろう。
その時間を使って、扉の所に隠れると同時にそれは開き、二人の男が部屋に入り中を探す。

能力者じゃない方の護衛に後ろから腕を回して薬を嗅がせると、数秒で眠りについてくれた、そして、ドアの閉まる音と男の倒れる音で能力者の男はこちらを向いた。

「どうも」

無表情のまま挨拶をすると、男は戦闘体制に入った。

「戦いたく無いんだけど… ねぇ、そこで寝てる男殺させてよ、そしたらあんたは殺さないであげるから」

「は?ばっかじゃねぇの?させるわけないだろ!」

私の提案には勿論乗ってくれない。
まぁ、そうよね。

「はぁ… めんどくさいなぁ」

でも、仕方ない、こうなったらやるしかないよね。

私も戦闘体制に入り、小型ナイフを6本構えた。

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ねこ娘(プロフ) - あの無感情のイルミをそこまでキャラも崩さずに描けるの尊敬します、、、主人公もイルミも感情がないはずなのにちゃっかり恋しちゃってる?感じがなんとも、、、ついに旅団と関わっちゃうのかぁ!!続きがとても気になります。更新頑張ってください!! (2020年3月20日 21時) (レス) id: d91513b7f5 (このIDを非表示/違反報告)
ぱすてらんど(プロフ) - あぁぁぁ胸きゅんする!!! (2020年2月9日 18時) (レス) id: b348ed70ca (このIDを非表示/違反報告)
花ノ絵(プロフ) - ワイワイタヤコンさん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2020年1月18日 11時) (レス) id: dcfd5de193 (このIDを非表示/違反報告)
花ノ絵(プロフ) - ありとあらゆる病原菌の自然宿主である黒猫さん» そう言ってもらえると嬉しいです! (2020年1月18日 11時) (レス) id: dcfd5de193 (このIDを非表示/違反報告)
ワイワイタヤコン - 好きすぎて、読み返してる。 (2020年1月16日 1時) (レス) id: c66835a7d1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花ノ絵 | 作成日時:2019年11月28日 23時

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