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ドアが開き先に進む。
迷路の道の名の通り続く道のりは入り組んでいたが、正直能力者2人もいれば、こんなもの一本道に等しいのでそこは問題ないのだが…
『あなたはイルミ=ゾルディックと試験会場で初めて知り合ったか？』
まさか最初の質問が一番来て欲しくなかったやつがくるとは思ってもみなかった…
恐らく、さっきの部屋での私達が既に知り合いだったので、今後の質問のためにもここで、どれくらい長い付き合いなのかを確かめたかったのだろう。
「早く答えなよ」
痺れを切らしたイルミに急かされる。
間違えれば5時間もの時間を拘束されてしまう。
でも、正解すればこの後の空気はどうなる…？
言うて5時間… イルミとだったら、5時間拘束されても試験に支障はないはず…
「答えは… イエス… です」
私がそう答えると、ブブーと言う音がしたと共に隣から圧がかかる。
「は？」
いや、ごもっともだよね。
自分からすれば、ここで初めて会った女が、自分が思ってた答えを出して間違えたのだから。
イルミの顔が見れずにいる。
顔には出てないが、このあとを想像して焦っている。
「どういうこと？」
すこし怒っているようにも見える。
私がなにも答えないでいると、イルミは何か考え出した。
その数分後やっと口を開いた。
「名前、なんだっけ」
「A」
「それは知ってる。バカなの？ファミリーネームの方」
サラッと悪口を混ぜて言われる。
だけど、私が思ったのは『やっと名前覚えてもらえた』ただそれだけだった。
昔の私が出てきたかのような感覚で胸がジワーっとあったかくなる。
「モートン、A=モートン」
そう名前を口にするとイルミはまた考え始める。
そして何か思い出したのか、ポンと拳を手のひらに置く。
「前、俺の仕事現場に入ってきた子か」
「あ、うん」
「そう答えればよかったのに」
と首を傾げるイルミ。
違うんだ、もっと前なんだよ、あなたが11歳の時だよ。
「… その時が初めてじゃないとしたら、どっちにしてもこの状態だよ」
思わず思ってることを口に出してしまう。
「… 何か隠してる？」
「さぁ…」
その後の会話は続かなかった。
残りの時間はお互いに壁ができたような感じで、それは、拘束時間が過ぎてからも続いた。
でも、試験に影響することなく、そこはお互い割り切っていたからだ。
進んでいくと、最後の質問に辿り着き、それはイルミ宛のものだった。
『大事な何かを忘れていますか？』
そう書かれていた。
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ねこ娘(プロフ) - あの無感情のイルミをそこまでキャラも崩さずに描けるの尊敬します、、、主人公もイルミも感情がないはずなのにちゃっかり恋しちゃってる？感じがなんとも、、、ついに旅団と関わっちゃうのかぁ！！続きがとても気になります。更新頑張ってください！！ (2020年3月20日 21時) (
レス) id: d91513b7f5 (このIDを非表示/違反報告)
ぱすてらんど(プロフ) - あぁぁぁ胸きゅんする！！！ (2020年2月9日 18時) (レス) id: b348ed70ca (このIDを非表示/違反報告)
花ノ絵(プロフ) - ワイワイタヤコンさん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (2020年1月18日 11時) (レス) id: dcfd5de193 (このIDを非表示/違反報告)
花ノ絵(プロフ) - ありとあらゆる病原菌の自然宿主である黒猫さん» そう言ってもらえると嬉しいです！ (2020年1月18日 11時) (レス) id: dcfd5de193 (このIDを非表示/違反報告)
ワイワイタヤコン - 好きすぎて、読み返してる。 (2020年1月16日 1時) (レス) id: c66835a7d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花ノ絵 | 作成日時：2019年11月28日 23時
