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301番の正体はイルミ=ゾルディック。

予想はしていたものの、それが外れることを望んでいた私の思考はついていけなかった。

あれ?イルミってあんな顔だっけ?整形失敗した?それとも特殊メイク?身バレ防止の… それとも念?
*一連の流れは全て真顔で行われてます*

そう思いながら、カルテに目を通す。
操作系… 針に念能力を乗せ、刺した対象を自在に操る… きっとこの針を顔に刺すことでどうにかしてるんだろう。

そう結論づけて、カルテを鞄にしまう。

「とりあえず、2人には近づかないでおくか」

そうぽつりと呟けば、会場奥のシャッターが開き、髭が印象的なスーツを着た男性がそこに立っていた。
ハンター試験の危険性を説明した後、辞退する人がいないかの確認を取るが誰も引かず、その男性は「ついてきてください」と言って歩き始めた。

何がなんだかわからず、私もその後を追うと、徐々にスピードが上がっていく。

「申し遅れました、私、サトツと申します。」

急に自己紹介を始めたサトツさんに首を傾げる。

「今から、皆様を二次試験会場にご案内致します」

辺りが一気にざわつき、ペースもどんどん上がっていく中でサトツさんは続ける。

「二次試験会場まで私についてくる事、これが一次試験でございます。場所や到着時刻はお答えできません。ただ私に着いて来ていただきます」

なるほど。精神力とスタミナ、両方を測ってるのか。

なんて呑気に考えながら走ると、前の方に見覚えのある赤髪と、針が見えたので、少しずつペースを落とすと、後ろから声がした。

「おい、ガキ!汚ねーぞ!そりゃ反則じゃねーか!」

何事かと思いさらにペースを落として、怒鳴ってる張本人が見える位置まで行く。

そこには、スケボーに乗った少年と、緑の服を着た少年と、意味をなしてるか定かでは無いサングラスを掛けた男性と、金髪の…… 人がいた。

どうやらスケボーについて言ってるらしい。

「違うよ、試験官はついて来いって言っただけだもんね」

緑の服を着た彼の発言に確かに、と思う。

結局、スケボー少年が降りて走ることにしたみたい。

「オレ、キルア」

「オレはゴン!」

どうやら、2人は知り合いではなかったらしく自己紹介が始まった。

一緒に居た他の2人もそれぞれ、レオリオとクラピカと名乗ってた。
興味がなくなった私がペースをあげようとした時、ゴンの声がした。

「お姉さんは?」

まさか自分に声をかけてるなんて思っても居なかった。

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ねこ娘(プロフ) - あの無感情のイルミをそこまでキャラも崩さずに描けるの尊敬します、、、主人公もイルミも感情がないはずなのにちゃっかり恋しちゃってる?感じがなんとも、、、ついに旅団と関わっちゃうのかぁ!!続きがとても気になります。更新頑張ってください!! (2020年3月20日 21時) (レス) id: d91513b7f5 (このIDを非表示/違反報告)
ぱすてらんど(プロフ) - あぁぁぁ胸きゅんする!!! (2020年2月9日 18時) (レス) id: b348ed70ca (このIDを非表示/違反報告)
花ノ絵(プロフ) - ワイワイタヤコンさん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2020年1月18日 11時) (レス) id: dcfd5de193 (このIDを非表示/違反報告)
花ノ絵(プロフ) - ありとあらゆる病原菌の自然宿主である黒猫さん» そう言ってもらえると嬉しいです! (2020年1月18日 11時) (レス) id: dcfd5de193 (このIDを非表示/違反報告)
ワイワイタヤコン - 好きすぎて、読み返してる。 (2020年1月16日 1時) (レス) id: c66835a7d1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花ノ絵 | 作成日時:2019年11月28日 23時

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