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Ep.5 ページ5

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「 おはよ。酷い顔だね 」

「 おはようございます...お気になさらず 」




凍える寒さの朝。
昨晩はこのシェアハウスのことで考えが頭を巡り、しっかりと眠ることができなかった。
リビングに入ると相変わらず綺麗な顔の神威さんがにこにこと指摘してくる。



「 良い匂いですね。なにを作ってるんですか? 」



エプロン姿でキッチンに立つその人の横からフライパンを覗けば、美味しいそうな野菜炒めができあがる寸前だった。



「 此処の朝ごはんは当番制なんだ。晋助と銀時は割り当てても作らないから除外してる。昼と夜はみんな外食 」



手際よくお皿に盛られていく様を見つめながら、ぼけっとする頭にここの決まりをねじ込む。




「 Aちゃんの分はこれ。ご飯はそこに入ってるからとっておいで 」



「はい」と手渡されるのはおかずの乗ったプレート。
驚きから少し戸惑っていれば神威さんは首を傾げた




「 ...私も貰っていいんですか? 」

「 当たり前じゃん。重いからはやく受け取ってヨ 」



圧のかかる笑顔を向けられるけど、嬉しさが返事に滲み出る。湯気に誘われ見た炊飯器の大きさに驚くが、「俺いっぱい食べるからネ」なんて呑気に返す。

自分の分が盛り終われば、リビングに入ってくるのは、まだ眠気眼な土方さんと沖田さん。




「 ...はよ。 」

「 土方さん寝癖ついてますよ。ご飯このくらいでいいですか? 」


挨拶を返しつつ、ぼーっとした顔でネクタイを巻くその人にクスりと笑った。

盛られた茶碗を見せれば短い了承の返事をして、その指摘された後頭部をわしゃわしゃと触っていた。




「 俺もそのくらいで 」
「 誰も沖田さんの分も盛るなんて言ってませんけど? 」




昨日の今日だ。
初対面で衝撃的なあの失礼な発言を忘れるわけがない。

間髪入れず得意気に彼を見れば、舌打ちをし後頭部を掻く姿。




「 ...悪かったよ 」

「 よろしい 」





その反省の色ににっこりと笑えば、空の茶碗にご飯を盛り始める。しかし、ぶつかる視線に違和感を気づき、顔をあげればこちらをじっと見つめる沖田さん。



「 敬語、やめてくれねェかィ。あんた俺より年上だろ 」
「 ...総悟でいい 」





生意気なのは変わらないけど。
こんな態度でも少しずつ歩み寄ってくれる不器用過ぎるその人に笑ってしまった。



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S(プロフ) - めちゃんこ好きです!更新待ってます! (8月11日 14時) (レス) @page37 id: cc16e6db3c (このIDを非表示/違反報告)
春風 - 更新ありがとうございます!とっても嬉しいです!これからも楽しみにしています! (2022年11月30日 15時) (レス) id: 1ece860df7 (このIDを非表示/違反報告)
ツバサ(プロフ) - 更新待ってました…!すごい嬉しいです!銀さん作家だったんだと驚きでいっぱいです!あと文章の書き方がとてつもなく好きです、ありがとうございます! (2022年11月28日 8時) (レス) id: 1052176700 (このIDを非表示/違反報告)
むぎ - このお話大好きです…!更新待ってます! (2022年4月4日 18時) (レス) @page31 id: fc9ca49c49 (このIDを非表示/違反報告)
- 何回見ても、ストーリー面白いし好きです!更新されること願ってます!!!! (2022年1月6日 23時) (レス) @page31 id: b23a2b20e9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:□白澤□ | 作成日時:2020年12月1日 12時

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