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Ep.24 ページ24

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太陽は厚い雲に覆われ、
土砂降りの雨が降り続く。



「 お前がまだゆっくりしていると言うことは...もう1回寝てくる 」

「 もう10時ですよ。高杉さんも総悟君もとっくに出ましたし、私は振替休日です 」



やっとリビングへ降りてきた銀時さん。誰が逃がすものかと踵を返そうとするその腕を引っ張った。



「 お前もいるなんて珍しいじゃん。なに?寝坊?」

「 テメェと一緒にすんな。俺はこれから出勤なんだよ 」



スーツを羽織る土方さんをおちょくるパジャマ姿の銀時さん。相変わらず喧嘩の耐えない二人の仲裁に入る様は我ながら母親のよう。

それにしても、



「 やっぱり神威さん...帰ってない.. 」



あれから一週間が経とうとしている。
一度も姿を見せない神威さんに不信感を抱かずにはいられない。

ふと零れた呟きに返ってきたのは土方さんの鋭い声。



「 所詮俺たちは赤の他人。お前は奴の事情に首を突っ込んでくれるなよ 」



どう言う事かと聞き返そとすると、その切れ長の瞳が私を制するように睨みを効かせていた。

気迫に圧倒され、玄関へと向かう背中をただ見つめるだけで。



「 あーらら。相変わらず言い方が強いっての」

「 でも今回は俺も彼奴の意見に賛成。生半可な正義感ならお控え願いたいね 」



土方さんが行ってしまった後を見つめれば、今度は隣に立つ銀時さんが口を開いた。

その口ぶりは全てを知っているよう。
興味無いと突っぱねたり、詮索するなと護ったり。


"怖い目に遭いたくなければな"


神威さんの異変をみな知っているようであえて口に出さない素振りを見せていた。

思考が巡り、酷い表情をしていたのだろう。
見兼ねた銀時さんが私の頭に手を置いた。





「 此処には少し訳ありな奴らが集まる。いちいち考え込んでちゃ疲れちまうだろうよ 」


「 お前は俺らとは違う。染まらなくていい 」






頭を撫でるその手は、慰めるかのような優しい手付き。

しかし、それは私に対してではない。
多分きっと、彼ら自身へのもの。






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S(プロフ) - めちゃんこ好きです!更新待ってます! (8月11日 14時) (レス) @page37 id: cc16e6db3c (このIDを非表示/違反報告)
春風 - 更新ありがとうございます!とっても嬉しいです!これからも楽しみにしています! (2022年11月30日 15時) (レス) id: 1ece860df7 (このIDを非表示/違反報告)
ツバサ(プロフ) - 更新待ってました…!すごい嬉しいです!銀さん作家だったんだと驚きでいっぱいです!あと文章の書き方がとてつもなく好きです、ありがとうございます! (2022年11月28日 8時) (レス) id: 1052176700 (このIDを非表示/違反報告)
むぎ - このお話大好きです…!更新待ってます! (2022年4月4日 18時) (レス) @page31 id: fc9ca49c49 (このIDを非表示/違反報告)
- 何回見ても、ストーリー面白いし好きです!更新されること願ってます!!!! (2022年1月6日 23時) (レス) @page31 id: b23a2b20e9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:□白澤□ | 作成日時:2020年12月1日 12時

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