ドS王子 と 人助け ページ4
*
「 はぁ .. はぁ .. 」
沈む夕日をバックに、
河原で座り込む少年の背中をさする。
酸素を取り込もうと小さな両肩で息をする少年を見て、改めて間に合ってよかったとホッとする。
『 お怪我はありませんか ? 』
そう覗き込むと 、荒く呼吸をしながら「大丈夫」と返事をする少年。
涼しく感じられる季節になったとは言え、まだ夏は少し先。
近くに保護者らしき人物は見当たらないから1人で遊んでいたのだろう。
経緯を予想していると、少しずつ落ち着きを取り戻した少年が顔を上げた。
「 あり..がとう ..お姉ちゃん..」
『 いいえ 』
近くに投げ捨てていた上着を少年の肩にかけると、
はじめは緊張した様子だったが少し慣れたのか、続けて口を開いてくれた。
「 僕.. 初めて歩いて橋を渡ったから ..」
「 嬉しくて.. 下を覗き込んだから..そのまま落ちちゃって..」
話を続ける度に涙目になる少年。
「 僕.. 家出したから...」
「 だから..悪いことしたから..落ちたんだ.. 」
ポロポロと溢れる涙を、手で優しく拭いとる。
『 橋から落ちたことはいいんです。誰でも失敗はありますから。 』
『 そして家出をしたこと。悪いことだって反省しているんですよね ? 』
「 うん ..」
『 よし。偉いです。』
そう言って頭を撫でると、不思議そうに首を傾げる少年。
『 自分の非を認めることは、大人でもそう得意な人はいません。 』
『 お家に帰りましょう 』
少年の前に手を出すと 、
少年は元気よく返事をしてから手を取って立ち上がる。
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ゆうか - なんか終わっちゃった感じですかね？でも面白かったです！ (2019年3月25日 23時) (
レス) id: e9f436c148 (このIDを非表示/違反報告)
さく - 更新はまだですか！？ 楽しみに待ってます！ (2017年9月8日 15時) (レス) id: 548bac4832 (このIDを非表示/違反報告)
はねスライム - チャラ男の沖田くん…続きが気になります！頑張って下さい(o≧▽゜)o (2017年8月28日 13時) (レス) id: 307d223fb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：□白澤□ | 作成日時：2017年8月4日 16時
