彼は神の子 悪魔の子 7章

...ゴン、あれ、よく見てみろ。(ﾎﾞｿｯ) ページ8

A) それが芋づる作戦だな！(( うん！

キル) 芋づる作戦悪くないけどさ。
ただ問題は情報の条件を限定してもガセネタはとめどなく来るんだよね。
意図的な偽証はもちろんのこと見間違いってのが厄介だぜ。

レオ) それは、ある程度絞れると思うぜ。
目撃者が「どこ」で旅団を見かけたかによってな。
あえて伝言サイトには場所の情報を流さないんだ。
その上で「ヨークシンで見た」って情報が入れば本物の可能性が高いだろ？

A) 確かに！！
あ、でもさ、まだアイツらがここに残ってるって保証はないぞ？

レオ) ああ。だが、かなり高い確率できっとまだいる。なぜなら陸・海・空・地下にいたる全ての交通手段をマフィアが監視してるからな。
盗んだ競売品を持って見つからずに脱出するのは不可能だ。
この街のどこかに奴等はまだ隠れてる…！！

A) (…あれ？そういや、あの日、ウボォーギンは愚か、見物してた旅団の奴らの誰もお宝らしきものを持ってなかった気がする…。。
というか、移動手段は小さな気球だったぞ…？)

キル) じゃ、ホテルに戻ってネットに情報提供求める伝言流すか。(( おう。

Aの疑問を他所に、4人は一旦ホテルに戻ることにした。
_
A) それにしても人が多いな…。。
ゴン) ここ、市場か何かかな？

Aはホテルに戻る道でさえ、多くの人で溢れかえっているのにうんざりしていた。
と、ゴンが急に立ち止まる。

ゴン) ？
何だろ、品物全部に変な紙が付いてる。

レオ) ここは値札競売市だよ。
白紙の値札に買い手が金額を記入していくんだ。
んで、規定時刻までに最高価格を書いた人が落札するんだ。
ほら、人気の品はこんな風に後からどんどん価格が書き直されていく。

ゴン&A) ほんとだ。

レオ) 手書きのレトロ感覚が結構評判の競売市だが、金額の折り合いがつけば規定時間を待たずに売ってくれる場合が多いらしいぜ。
まぁ、競売と蚤の市が合体したみたいなもんだな。

キル) 蚤の市っつーか、ガラクタ市っつーか。
どれもこれも、家の物置の中身そのまま持ってきただけって感じ。

レオ) まぁ1番庶民的な市の1つだからな。

Aとゴンは二人の会話を聞きながら、売られている物に目を向けていた。

A) ！…ゴン、あれ、よく見てみろ。(ﾎﾞｿｯ)
ゴン) え？ …あ、あのナイフ…

2人は男が出品している1つの品物を手に取った。

キル) ？
レオ) どした？

俺はただ、このナイフだけオーラが出てたから、気になってゴンに伝えたんだ。→←1000、いや1500万…？

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