彼は神の子 悪魔の子 7章

...やっぱ厳しいか？ ページ5

_
キル) 4時間粘って結局収穫なしか。
まぁ、予想してたけど。

レオ) お？
まるで俺の作戦が悪かったとでも言いたげだな。

キル) そうじゃないけど(実はそうだけど)確率の問題でさ。何しろ相手は盗賊だろ？
マフィアに追われてるのを承知で人ゴミの中に現れるかって言ったら期待薄だし、それどころかまだヨークシンにいるっていう保証もないしね。
A) …確かに！

レオ) でも見ただろ？！
ハンター情報サイトの旅団(クモ)の情報代金1億だぜ？！
とても払えねーよ！
キル) 恐らく団員個別の情報は別料金でもっと高いよ。
ゴン) それじゃ、自分たちの足で探すしかないもんね。

レオ) こうなったらローラー作戦でもやるか。

※ローラー作戦：調査・探索などで、ローラーをかけるように片端から徹底的に行うやり方。

キル) そういう人海戦術って人手が十分あって初めて成立すんだけどな。

A) 今は、4人しかいないしな！

レオ) …で、クラピカとはつながったのか？

キル) いんや、電源切ってるみたいだな。

レオ) そっか…あいつならもっと詳しい情報持ってるはずなんだがな。

キル) 教えてくれればの話だけどね。

A) ？逆に、教えてくれないのか？

キル) …多分、あいつは色んな意味で俺達の手を借りたくないって考えてると思う。
じゃなきゃ、俺達に連絡くらいしてくるだろ。

A) …1人で旅団を相手にしようとしてるってことか？
キル) おそらくな。

すると、それまで黙っていたゴンが口を開く。

ゴン) …。
とにかく、今は俺達だけでやってみようよ。
俺達が本当に力を貸して欲しい時にはきっと連絡取れるよ。
逆に、俺達の力が本当に必要な時はあっちから連絡をくれる。

キル) …ん。
A) …そうだな！

ゴンの前向きな言葉に、3人の心に芽生えていたモヤモヤが晴らされる。

キル) んじゃ、それぞれのホームコードに有力なタレ込みが入ってないか確認してみるか。
ゴン) オッケイ！
A) …なぁ、レオリオ。
ホームコードって何だ？(ﾎﾞｿｯ)
レオ) いや、知らねーのかよ！！

※ホームコード：ハンターが情報収集のために使うメッセージ専用の留守番電話番号の事。
世界のどこにいてもケータイ電話でその中から重要な情報を聞き出すことが可能。
_
レオ) ダメだな。めぼしい情報は留守録にもメールにも入ってない。
キル) こっちもだ。収穫なし。
A) …やっぱ厳しいか？
キル) んー、賞金首探しに1番必要なのは幅広くて確かな情報網だからなぁ。。

なるほど。→←俺も今のところ見当たらないぞ！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す