あ゛っ！ ページ35
そんな中、Aの口内に血の味が広がった途端、Aは自分がヒソカの腕を噛んでいることを、思い出した。
慌てて、顎の力を緩めようとするも、痛みが襲い続けるせいで上手く抜けない。
A) (…俺が友達を、傷つけて、どーする…！？)
あ゛っ！ ﾌｩｯ ﾌｰｯ
ヒソカはAが力を緩めようとしているのに気づいたのか、そのまま頭を撫でて耳に口を寄せる。
ヒソ) 大丈夫、痛くないよ♡
もう少し、頑張ろうね❤
Aはその言葉に、安心したかのように呼吸を整えながらスっと目を閉じる。
そして、そのまま痛みから逃げるように、また意識を手放した。
_
＿
マチ) っはい。終わり。
何とか、間に合ったんじゃない？
(この子の異様な治癒力が無ければ、手遅れの傷だったけど。)
シャル) うん。これで、今すぐ死ぬってことは無さそうだねー。
じゃ、ちゃっちゃと包帯とか巻いちゃおー。
シズク達も手伝ってくれる？
？) ええ。
シャルナークはそう言って、救急箱を持って、気を失っているAの体に歩み寄る。
その場にいたシズク、パクノダの2人も手当に加わる。
ヒソカは、そっとAの口から腕を抜き、綺麗に傷になった歯型を見つめる。
シャル) ほら。ヒソカも腕、止血しなよ。
シャルナークはヒソカに包帯を手渡し、また作業を続ける。
ヒソカはしばらく歯形を眺めてから、器用に包帯を巻いた。
シズ) ねぇ、この子、元々こんな顔色なのかな？
シズクがAの顔を見て、ふとそう呟く。
他の団員がAの顔を見る。
パク) …確かに、元々白いとしても、これは青白いに近いかもしれないわね。
シャル) …血を流しすぎたのか！
マチ) どーすんの？
この子死なせたらダメなんでしょ？
？) …団長がそういてたね。
でも、今すぐに血なんて用意できないよ。
仕方なかた、言えばいいね。
ヒソ) (…輸血、と言っても適当に誰かの血を入れることなんてできない♣)
ヒソカは明らかに、いつもより青ざめたAの顔をみて、手を伸ばす。
突然、その部屋に1人の人物が顔を出した。
？) これを使え。
そう言って3個の輸血パックを近くにいたマチに手渡した。
マチ) 団長、これ…(( 俺の血だ。
シャル) 400が3個だから、1200㎖？！
団長大丈夫なの？
団長) ああ、少し休む。
そいつが目を覚ましたら呼んでくれ。
？) 分からないね。
どうしてそこまでこのガキを生かそうとするか。
団長もこいつと知り合いか。
団長) …ここで何があったかを知っている数少ない証人だ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 49人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「HUNTER×HUNTER」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シロ(プロフ) - 1章の字を間違えてました、すみません...。 (2020年2月10日 10時) (
レス) id: 6110f6241d (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - 凜々子さん» 凜々子さん！！ありがとうございます！！一生から読み続けてくださり、その上嬉しいコメントも頂けて、感無量です！ちょっと本気で涙が出そうです！！私も私の作品に触れてくださっている読者さんが大好きです！！(迷惑だったらごめんなさい！) (2020年2月10日 10時) (レス) id: 6110f6241d (このIDを非表示/違反報告)
凜々子(プロフ) - 一章からずっと見続けてます！やっぱりとても面白いです！十星押しときました！これからも応援してます！めっっっちゃ好きです！（唐突の告白） (2020年2月10日 10時) (レス) id: 132cc7b19e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：シロ | 作成日時：2020年2月5日 23時
