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すぐ、帰るから。 ページ25

?) …何が言いたいのか分からないな。

ゼノは少し表情の固くなった男の様子を見て、ニヤリと笑い立ち上がった。

ゼノ) っどっこいしょ…と。
まぁ、それでも良いんじゃないか?
わしらとしては、あやつが家族になるに越したことはないしの。
逆に、邪魔せんでくれた方が都合がいいわ。

ゼノはそう言って男を置いて歩き出す。
男は少し黙ったあと、口元に笑みを浮かべた。

?) …殺らなくていいの?

ゼノ) ワシらの依頼人は十老頭…
その依頼人が死んでしまった以上、おぬしはもうターゲットではないのでな。

?) そう?意外だな。
もうないよ、こんなチャンス。

そう言いながら男も服についた塵を払いながら立ちあがる。

ゼノ) おぬし、ワシらを快楽殺人者と勘違いしとらんか?…好きでやっとるわけじゃなし。
わしゃ、タダ働きもタダ死にもまっぴらじゃわい。

?) …1つ聞いていいかい?(( む?
1体1(サシ)で闘ったらオレとあんた、どっちが勝つ?

ゼノ) …ふん。そりゃ、十中八九ワシじゃろ。
…おぬしが本気でワシを殺ろうと思えば話は別だがな。全くなめたガキじゃ。

?) (やっぱバレてた。)

ゼノは1度男を振り返り、また踵を返して歩いていった。男は薄く笑みを浮かべたまま、ゼノの背中を見送る。

シル) …お前譲りか。(ボソッ)

シルバは男を見つめてそう呟くと、ゼノに続いて歩いていった。
3人の戦闘でボロボロになった部屋にただ1人残された男は、2人の暗殺者が出ていくと、息を吐く。
そして、その場に大の字に寝転がった。

?) ドサッ しんどー。ありゃ盗めねーわ。

男はしばらく虚空を眺めたあとスッと目を閉じる。

?) (…この仕事が終わったら、しばらく休むか。
…Aに会いたい。
声を聞いたら余計に。)
ハァ …A。(ボソッ)

男の声は静かな部屋で小さく響いた。
_
Aとイルミを含めた4人は、建物の外に出る。
そこで、Aの携帯が鳴った。

A) …?レオリオ…
ピッ
どうしたんだ?

"おい、お前ら大丈夫なのか?
ゴンもキルアも電話出ねーから、心配してたんだぜ?!"

…え?

"ったく、何の為の携帯電話だよ。
もう、こんな時間だし、早いとこ帰ってこいよ?"

ま、待ってくれ、2人とも、まだ帰ってないのか…?

"あん?何言ってんだよ、お前ら帰ってくるどころか、今まで連絡だってしてこねぇじゃねーか。"

Aの顔の色が徐々に失われていく。

イル) ?

A) ああ、悪い。すぐ、帰るから。

俺、イルミのこと大好きだ!!→←そか。



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設定タグ:HUNTER×HUNTER , 男主 , 原作沿い   
作品ジャンル:アニメ
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シロ(プロフ) - 1章の字を間違えてました、すみません...。 (2020年2月10日 10時) (レス) id: 6110f6241d (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - 凜々子さん» 凜々子さん!!ありがとうございます!!一生から読み続けてくださり、その上嬉しいコメントも頂けて、感無量です!ちょっと本気で涙が出そうです!!私も私の作品に触れてくださっている読者さんが大好きです!!(迷惑だったらごめんなさい!) (2020年2月10日 10時) (レス) id: 6110f6241d (このIDを非表示/違反報告)
凜々子(プロフ) - 一章からずっと見続けてます!やっぱりとても面白いです!十星押しときました!これからも応援してます!めっっっちゃ好きです!(唐突の告白) (2020年2月10日 10時) (レス) id: 132cc7b19e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シロ | 作成日時:2020年2月5日 23時

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