(いつもの事だけど、これチクッてすんだよな) ページ9
ヒソカは驚く。Aの育て親がここまで偏った知識しか取り入れさせてないことに。
同時に少し呆れた。
ヒソ) (…彼が教えないんならボクが教えてあげようかな❤)うーん、そうだな♠所有印みたいなものさ♪
そのマークが消えるまで、キミはボクの物になる♦
A) ぇぇええ?! 何勝手に契約してんだよー!!
俺の許可なしにそんな手続きしていいのかよ?!
ヒソ) …❤(あ、これ伝わってないな♡)
A) ちぇー。まぁ、いいや。今は確かにお前の傍から離れるつもりねーし。(( !!
まだ、発、教わってねーもん。
1人で少し残念そうにしているヒソカを不思議そうに見ながらAがあることに気づく。
A) ん、なぁ、ヒソカ。お前、そんなのついてたっけ?
Aがヒソカの背中を指差す。
ヒソカの背には、大きな蜘蛛の刺青が彫られていた。
蜘蛛の腹には"4"という数字が入っている。
ヒソ) …あー、これはオシャレさ♡
剥がし忘れてたみたい♣
ヒソカは自分の背中の蜘蛛を、シールの様に引き剥がす。
A) ふーん。念ってシールも作れんだなー。
ヒソ) (…バレてた♡)…キミはたまに鋭いなぁ♠
そう、そのシールとは、ヒソカの念能力のひとつ、"薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)"で蜘蛛のイメージを再現したものだった。
Aは、ヒソカの剥がしたシールから微量ながらオーラを感知してそう呟いたのだった。
A) いつもは鈍いような言い方をするな!
ヒソカは怒るAの頭を優しく撫で、そのままスルリと首元の印に手を滑らせる。
そして、愛しそうに目を細めながら呟いた。
ヒソ) ボクの物だ。(この印を永遠にする為にもAの周りから好奇心の対象を除いていかないと♦
まずは旅団(クモ)…。Aの他にも新しいオモチャは見つけたし、そろそろ狩るか…♠)
A) ヒソカ、一人で笑って楽しそうだな?
ヒソ) うん♠キミが傍に居てくれるだけで毎日が幸せだよ♡
A) そーか。それはまぁ、良かったな!
Aは少し照れたようにはにかんだ。
_1ヶ月後
Aはいつも通りヒソカの部屋に訪れた。
ヒソカもそれを迎え入れる。
A) ゴンがやっと念の修行再開できるようになったみたいだぜ。
ヒソ) そうなんだ♡
A) ケガは1ヵ月前に治ってたんだけどなー。あいつの師匠は頑固だからな!
話し続けるAの体をヒソカが優しく引き寄せる。
そして、首元にまた所有印を付けた。
A) っ。(いつもの事だけど、これチクッてすんだよな)
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作者名:シロ | 作成日時:2020年1月16日 11時