お、もういいのか? ページ5
ヒソ) 念によって分身を作り出すには高い集中力が必要。キミがいくら自由に出したり消したりできると言ってもそれは正常な状態だからこそ。
トランプは絶えずカストロに襲いかかる。
ヒソ) 「人間」のように複雑なものを念で再現し、しかも「自由に動かし」たりするのはすごく大変だ。
どのくらい大変かと言うと、その能力を覚えてしまうと逆に他の能力を使えなくなってしまうほど…
ボクはそれを「容量(メモリ)が足りなくなる」と表現している。
カストロの体が生気を失ったようにぐらつく。
ヒソ) キミの敗因は容量のムダ使い❤
カストロの体が完全に地に伏した。
_
実況) 勝者、ヒソカ選手ー!!
会場内がわっと湧き上がる。ヒソカは何事も無かったように、自分の左手を回収してリングを降りていく。
と、思い出したように観客席のAの方を見た。
ヒソ) ♡ いい顔だ♪
Aは興奮冷めきらない様子でじっとリング上を見つめていた。まるで、先程の試合を頭の中で再生しているかのように。その目に映るのは最早、ヒソカでもカストロでもない。
念を駆使した今までとは別次元の戦闘にAの感情は大きく昂っていた。
A) (…念、念。念さえ使えれば、俺もあの戦場に立てる。この身であの緊張感と高揚感を感じることが…)ゾクゾク
_
タタタタ
Aは誰もいなくなった会場で係員に声をかけられ、やっと正気を取り戻した。
その後、ヒソカの腕のことを思い出し、ヒソカの様子を見に部屋に向かって走っていた。
A) (ヒソカ、一体あの腕どうする気だよ。。完全に切れてたし治らないだろ。
…片腕は何故かくっついてたけど、うまく指とかを動かせてるようには見えなかったし。)…っくそ。
ガチャ!
おい、ヒソカ!!!…っ、?
Aがヒソカの部屋に入ると、そこにはヒソカともう1人、ピンク髪の背の低い女がいた。
もちろん、初めて見る顔だ。Aは驚いた。
というのも、Aはその部屋に入るまでヒソカ以外の気配を感じなかったのだ。
?) …誰?あんたの女?
女は表情も崩さずヒソカにそう問掛ける。
ヒソカがにっこり笑って頷こうとすると、Aが大きな声で否定した。
A) 違うぞ!!
ヒソ) …♡
A) 俺は、男だ!
Aの圧に女が少し面食らった。
?) あ、そう。なんだあんた、やっぱ男もイけるんだ。(まぁ、確かに綺麗な顔してるから分からなくはないけど)
女は納得して部屋を出ていこうとする。
A) お、もういいのか?
(なんだ?俺が聞いちゃまずい話なのか?)→←いや、俺喋ってないんかーい!!てか、ヒソカ、お前話取りすぎな!!?
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作者名:シロ | 作成日時:2020年1月16日 11時