ゴンが聞けたんなら良しとしよう! ページ32
キルアはAの目を見つめる。
キル) (…怖がってるのは、俺の方か…。)
…OK、分かったよ、Aの過去の記憶がジンにたどり着く重要な手がかりになるってのは間違いないだろーしな。
ゴンとAは明るい表情でキルアを見つめる。
キル) いいか、A。無理だけはすんなよ。
お前の記憶の改ざんについては、詳細もよくわかんねーし、なんの目的があったのかも不明だからな。
無理に思い出そうとしたら、最悪脳のどっかがおかしくなっちまうかもしんねーし。
…できるだけ自然に、受け身で思い出していこうぜ。
そっちのが安全だ。
A) ハハハ、相変わらず、キルアは俺が大好きなんだなぁ!
キル) …! ハ、ハァ?!///なんで、そーなんだよ!///
Aが笑いながらキルアの頭を撫でる。
キルアは、少し驚いた顔をしてから真っ赤な顔で怒った。
A) まぁまぁ、大事に思ってもらえるのは嬉しいよ、ありがとうな!
俺も、そこまで馬鹿じゃないから、よっぽどのことがない限り自分の命を無下に扱う気はないさ!
ましてや、脳みそなんて、心臓と同じくらい大事だしな!!
Aは1度黙って、2人の顔を交互に見る。
A) …まぁなんだ、そういう訳で、俺とゴンの目的は明確になったし、キルアも暇潰しだと思ってついてくるってことで、改めてジン探し、頑張ろーぜ!!
Aが拳をグーにして2人の前に出す。
2人も顔を見合わせて、3人は拳を合わせた。
2人) っおう!!
_
キルアとゴンは、Aが倒れたあと、安静な状態にしてから先にテープとROMカードを調べていたらしい。
キル) 何しろ、Aは半日くらい寝てたんだぜー?
そりゃ、気になるだろ。
A) そんなに寝てたのか…?
だから、こんなに腹が減ってんだな!!
キル) 飯は後で。
とりあえず話を聞け。
キルアは布団から飛び上がってリビングに向かおうとするAを呼び止め、座らせる。
ゴン) まず、テープはね、ジン本人が声を吹き込んでたみたい。内容は"オレはお前と会いたくないけど、お前もハンターなら俺を捕まえてみろ"みたいな感じだったんだ。
A) へぇ、俺も、同じようなこと言われたぜ。
"生きて、俺に会いに来い"って。
ゴン) そっか!
キル) …で、そのテープは、念が仕掛けられててさ、もう二度と聞けなくなっちまったんだわ。
だから、これは先に聞いちまって悪かった。
A) そうか、念が。
…気にするな!ゴンが聞けたんなら良しとしよう!
とりあえず、今はミルキからのアドレス待ちと、資金集めか!→←お前らに命預ける覚悟出来てるからさ!
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作者名:シロ | 作成日時:2020年1月16日 11時