彼は神の子 悪魔の子 6章

俺は、俺のモノなんだ。 ページ25

ヒソ) キミが審判に文句を言ったスキに左手のオーラを石へ投げつけた❤
好かさす"伸縮自在の愛"で素早く縮むように発動♦

ゴンが勢いよく起き上がって、悔しそうな顔でヒソカを睨む。

審判) ダウン＆クリーンヒット！！プラス2ポイント！11ｰ4！！
TKOにより、勝者ヒソカ！！

会場が沸きあがる中、ゴンは不服そうな声を出す。

ゴン) え？！これで終わりー？！

ヒソカは退場しながら、告げる。

ヒソ) 大した成長だ♧でも、まだまだ実戦不足♣
あと10回位戦ればいい勝負出来るようになるかもね❤…あくまで天空闘技場の中でだけならだけど♠
だからもう、キミとはここで戦わない♡
…次はルール無しの真剣勝負(せかい)で戦ろう♠
命をかけて♠

ゴン) (遠い…
けど、全然届かないわけじゃない！！もっと念を磨いてヒソカに負けない能力を見つける！！)

ゴンは去ってゆくヒソカの背中を見つめて固く拳を握りしめた。
_
ヒソカが、自分の部屋に戻ると、Aが既に椅子に座って待っていた。

A) お、ヒソカ！お疲れだな！！

ヒソ) …もう、行くのかい？

ヒソカはAが背負うリュックを見てそう問掛ける。

A) ん、ああ。ゴンとキルアはもうここに用がないみたいだしな！俺もまだ知りたいこと知れてねーし、とりあえずあいつらと一緒に行くよ。

Aはヒソカの顔を真剣な表情で見上げる。

A) 俺に、念を教えてくれたこと、すげぇ助かったし、嬉しかった。お前に教えて貰えてよかった。
まだ、お前の念には及ばねーけど、これからは自分の力で頑張ってみる。で、お前を越してみせる。
…この恩は忘れない。必ず返すことを約束するよ。

Aはヒソカの手を取り、今度は笑顔で見上げた。

A) 何かあったらいつでも呼んでくれ！
お前は俺の大切な友人だからな！！
…必ずまた会える、いや、また会おう、ヒソカ！！

ヒソカは何も言わず、Aの手を引いて強く抱きしめた。

ヒソ) (…こんな感情、知りたくなかった。鬱陶しい、妬ましい、そして愛しい。)

A) …ヒソ(( …もう少しだけ、このままでいさせて。

ヒソカの初めて聞く弱々しい声にAは黙り込む。

ヒソ) (このまま、強引にでもボクの物にできれば楽なのに。…どうしてかな、キミにこれ以上手が出せない…。)
…A、ボクのモノになってくれよ。

ヒソカがAの耳元で呟く。
Aは少し笑いながらヒソカの頭を撫でた。

A) 悪いな。俺は、俺のモノなんだ。

...くっそ、なんでいつも！！？→←ばっ、そっちじゃない！！逆だ！

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