彼は神の子 悪魔の子 6章

ばっ、そっちじゃない！！逆だ！ ページ24

ヒソカはゴンの姿に体を震わせて悦に入る。

ヒソ) ｿﾞｸｿﾞｸ(ああ〜〜ゴン！！ゴン！！！
いい！！キミ、すごくいいよ！！
その瞳！！その表情！！その心意気！！
…ああ、今すぐキミを壊したい…❤)

ヒソカの昂った表情は、ゴンを恐怖に陥れる。
それでも、必死に恐怖に耐えながらゴンはヒソカに猛ラッシュを食らわせた。

ゴン) ｿﾞｸ うわぁあー！！

ヒソ) (ああ…でもダメダメ♣
もっともっと熟れてから…崩すのがもったいなくなるくらい高く積み上がるまでの…ガマン❤)ﾆｨ

殴られ続けていたヒソカは突然バンジーガムを発動し、ゴンの頬を自分の左手に引き寄せる。
ゴンの体は宙に舞う。

実況) ああっと、またしても一体〜！？
ヒソカの左拳に引き寄せられて自らパンチをくら〜う！！

ゴン) ぐ…！！

ヒソカはそのまままた、ゴンを引き寄せると、今度は右ストレートをかました。
しかし、ギリギリでゴンはヒソカの攻撃をガードし、受身をとる。

ゴン) (よし！！今のはガードしたぞ！！バンジーガムでいきなりひっぱられるのも少しずつ慣れてきた！！…これから！これからだ！！
怖い！！でも、ここで恐怖に負けたら、
この先どんな相手とだって戦えっこないぞ！！)

審判) 両者クリティカル！！プラス2ポイント！
プラスダウンポイント1！！ヒソカ！！9ｰ4！！

ゴン) え？！ダウンじゃないよ！！すぐ起きたもん！

A) …おかしいな。ゴン、ダウンしてたか？
キル) いや、してねー。けど、多分あれテクニカルジャッジってやつだ。
危険な試合だと判断したらガンガン点を与えて早めに決着をつけることがある。
A) なるほどなぁ。。ってことは、審判も早く終わらしたいんだな！
(…まぁ、確かに、もうこれ以上ここで戦っても意味なさそうだしな。)

実況) さぁーて？！またしても疑惑の判定！！
全体を通してややゴン選手に不利なジャッジに見えます！！

しかし、ゴンや客がなんと言おうと審判の決定は絶対だ。

ゴン) (あと1ポイント。ダウンは愚か、まともに攻撃をくらってもおしまいだ。
くそー、これからなのに。)

ヒソ) …ｸｸｸｸｸ 油断大敵だよ、ゴン♦
右の方を見てごらん❤

ゴンは素直にヒソカに従い右を見る。

A) ばっ、そっちじゃない！！逆だ！

Aがすかさず声を上げても、時すでに遅し。
突然、ゴンの左から石板の破片がゴンの頬を直撃した。ゴンの体は吹っ飛ばされる。

ヒソ) あ、ゴメン♣ボクから見て右の方だった♠

俺は、俺のモノなんだ。→←逃げも隠れもせず、挑むこと！！

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