彼は神の子悪魔の子 6章 (ページ14)

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...おい、逃げんなよ...？ページ14

A) (さっきから匂ってたのはあいつじゃなくて俺自身…？…花の箇所から見て、恐らく俺があいつに触れた部分に生えてる。)

ネロ) その花の成長はオーラによって促進される。体内に埋まっているため、絶にしても時間は稼げるかもしれないが、いずれ死んでしまう。
また、その花の匂いを長時間至近距離で嗅ぎ続けると、君の脳はおかしくなってしまうだろうね。
さぁ、時間が無いよ。
…君が助かるためにはボクに許しを乞うこと、それだけだ。

Aは、ネロを無視してじっと花を見つめる。

A) …ふん。( ﾌﾞﾁﾌﾞﾁﾌﾞﾁｯ
ﾎﾞﾀﾎﾞﾀ

そして、ひとつの花を手に取り、それを大胆にも体から勢いよく引き抜いた。
会場に嫌な音が響き、地面にはAの血が滴る。
観客がどよめく。

実況) いたーい！！A選手、顔に似合わず大胆です！！見ているこっちが痛いー！！

ゴン) 痛っ！
キル) ！！…あいつ、少しは躊躇しろよな…。

その花の根っこは既にAの血管と絡み合い、勢いよく引き抜いたせいで、想像以上の血が流れ出た。

A) …っ。…抜ける。

Aはその花を地面に放り、ネロの方をニヤリと見やる。

A) これであと4本だな…？

ネロ) っ、相当の痛みがあるだろ？悪いことは言わない、これ以上引き抜くのはやめておいた方がいい。

A) なら、お前が消せばいい。
(つっても、痛いもんは痛いし、こいつの匂いが強くなってからあんま頭回らねぇな。)
！！いい解決方法を思いついたぞ！
俺がこの花に殺される前にお前を殺せばいい！
念は確か、大体、相手が死ねば消えるもんなんだろ？
(死んだ方が強くなるってのもあるらしいけど、そん時はそん時だ。)

Aは腹を括って、腕に生えている邪魔な花をもう一本引っこ抜き、ネロを見据えた。
そして、絶状態にしていたオーラを纏、そして、練へ移行する。

ネロ) なっ！、？

キル) あいつ、始めよりもオーラ量多くね？！
ゴン) 最初のはもしかして、纏…？！
キル) つーか、あんなオーラ出したら花が！！

案の定、花はぐんぐん成長し、Aの体を覆っていく。が、構わずAはネロに向かっていく。
ネロは花に蝕まれていく中で笑っているAに恐怖を感じた。

A) …(( ﾄﾞｺﾞｫﾝ …ﾊﾞｷﾊﾞｷ

Aの一撃をかろうじてネロが避ける。
すると、避けられた攻撃は止まることなく、リングに大きくヒビを入れた。

A) …おい、逃げんなよ…？

Aの瞳が妖しく光った。