梵天に仕えるメイドは生理中らしい。【灰谷蘭】

〖18〗 ページ21

ﾊｧ･･･ﾊｧ････ﾊｱ･････


コンビニまで走ってお弁当を調達した。

蘭さんと私の分。

テーブルの上に箸・弁当を置く。


「ただいま〜」


『ひゃっ…！

おかえりなさい！』


びっくりした〜…





「にゃぁ」




『…蘭さん？』

何？

猫ごっこしてんのかこの人。


「俺じゃない」


へ？？

猫？？

黒い耳が壁の隙間から見える。


『ねこ？！』


「子猫。」


両手で持ち上げる。

軽い。

なんか食べさせないと！


『ら、蘭さん、水！！』


「俺は水じゃありませーん」


カッチ―ン。


『水ちょうだい。』


「はいよ」

蘭さんは平皿に水を流し込む。


「にゃぁぁぁ」


『…かわいい』

猫ってこんなに可愛いんだ…

ペロペロと水を飲む子猫。


『育てたい蘭さん！』


「じゃあ俺らの「子供」な？」


『うん！』


猫の頭をなでる。

可愛い…

ふさふさ・ふわふわ。

毛は黒。

真っ黒。

この黒猫は私たちの子供らしいです。

「名前どうする？」

『ん〜、どうしようかな…』


クロちゃんとか？

でもありきたりだな…

もっと可愛い名前ないかな…



お腹が鳴る。


『私たちもご飯食べよ！』


手を洗って、椅子に座る。


『いただきまーす』


コンビニ弁当の蓋を開ける。


「……手抜き？」


『うるさい』


結構高いやつ買ったんだから！！

猫はまだ水を飲んでいる。

食べ終わったら猫用トイレとか買わないと…

〖19〗→←そのころの蘭さん。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す