【文スト】 光の少年と闇の少女

六話、衝突 ページ8

二人が到着した時、目の前に広がったのは

谷崎「死んでしまえ…ッ！」

樋口が谷崎に首を締められている光景だった。それを見たAは

A「兄様」

そう声をかけると

芥川「承知」

そう言い、異能力を発動させた。その異能は谷崎の胸を貫いた。そして

芥川「死を惧れよ…殺しを惧れよ… 死を望む者…等しく死に望まるるが故に…」

敦に向かいそう言った。そして再び口を開くと

芥川「お初にお目にかかる僕は芥川。其処な小娘と同じポートマフィアの狗…ゴホッコホ」

そしてAも前に出ると

A「同じく、ポートマフィア五大幹部が一人。芥川Aです。以後、お見知り置きを」

そう言った。そして樋口は二人に走り寄ると

樋口「芥川先輩！A嬢！此処は私一人でも！」

しかし樋口は芥川に頬を打たれた

芥川「人虎は生け捕りとの命の筈…！片端から撃ち殺してどうする！？この役立たずめ！下がっていろ！」

そう怒鳴り、敦に向き直った芥川

樋口「すみません…」

樋口は落胆した様に声を絞り出すがAが近寄り

A「樋口さん。先程貴女は殺されかけていたでしょう？私達は貴女の上司、頼って下さい」

そういうと、Aも芥川の隣へ移動した。そしてそんな三人を見た敦は

敦「人虎は生け捕り？あんた達は一体…？」

そう尋ねると

芥川「元より、僕の目的は貴様一人なのだ。人虎。其処に転がるお仲間は、言わば貴様の巻き添え」

その言葉に

敦「…！僕の所為でみんなが…」

そう目を見開いて呟く敦。そして芥川は尚も続ける

芥川「然り、それが貴様の業だ。人虎。貴様は生きてるだけで周囲の人間を害う」

そしてAも

A「私達の標的である貴方が一人で此処に来れば、少なくとも、貴方のお仲間が傷付き、死にかける事はなかったのでは？」

そう畳み掛ける二人

敦「…！」


〜作者から〜

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