二十四話、彼女への試練 ページ36
其処には、意識不明の芥川と、その隣に佇むAがいた
A「…兄様…」
Aの心無しか表情が曇っていた。其処に
広津「A嬢、この様な時に失礼します。“あの件”の事ですが」
その言葉に
A「あぁ、樋口さんですか」
Aは広津の方を向くと静かに口を開く
A「確かに、ポートマフィアの古株である広津さんから見れば、彼女は役立たずかもしれない」
その言葉に
広津「でしたら…」
A「しかし」
広津の言葉をAが遮り
A「彼女は異能力無しで此処まで辿り着いた。それは紛う事無き事実であり功績です。銀姉様の努力を間近で見てきた私だから言います。彼女は強いですよ、確かにポートマフィアに向いて無いかもしれない、でもそれを決めるのは樋口さんです。私達が決める事じゃない」
Aの言葉に
広津「…では、何か彼女を試す事を…」
広津の提案に
A「勿論その心算です。心苦しいし、本当は嫌ですが、今回は兄様と私を使って彼女を試します」
Aの答えに
広津「…!どう言う事ですかな?」
その問いに、Aは顔色を変えず
A「樋口さんは、私や兄様に、尊敬を抱いている事は分かっています。それを利用する。私と兄様が組織に捨てられた時、彼女はどう言った行動をするのか、諦めるのか…又は…首領にも屈せずに私達を助けに来るのか…その行動が、黒蜥蜴の認める行動なら、貴方達は樋口さんを認めざるを得ない」
Aのその作戦に
広津「…流石はA嬢。まさか、彼女の為に自身達の命を賭けるとは…」
広津(我々が芥川君に力の畏怖と崇敬で従っているのならA嬢には、その頭脳と経歴…そして実力への崇敬だ…流石は、ポートマフィアの最年少幹部か…実力が計り知れない…)
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りんりん(プロフ) - 神楽さん» 正解です!わざわざありがとうございます。嬉しいです! (2023年2月11日 21時) (レス) id: 67e2abf0c7 (このIDを非表示/違反報告)
神楽 - 花は,君影草。花言葉は「幸福が戻ってくる」。ですかね…? (2023年2月11日 20時) (レス) @page8 id: 41c526018a (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - 麗さん» ご指摘ありがとうございます!すぐに訂正致しました。これかもよろしくお願いします (2021年5月21日 12時) (レス) id: 67e2abf0c7 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 4ページ 確かめたくて の め が抜けています (2021年5月20日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - やっさんさん» やっと二期に入りました!長かった〜 (2020年12月29日 1時) (レス) id: 7fd268645f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんりん | 作成日時:2019年11月13日 20時