【文スト】 光の少年と闇の少女

二十一話、妹の想い ページ32

鏡花は橘堂でポートマフィアに拾われた経緯を話していたがその流れで抜けた経緯も話す事となっていた

鏡花「…ポートマフィアを抜ける事は、姐様が助けてくれた」

鏡花の言葉に

敦「姐様？お姉さんがいるの？」

敦がそう聞くと

鏡花「違う。私の姉弟子、今、私がポートマフィアに探されてないのは姐様が引き留めてくれてるから」

国木田「その女の名は？」

鏡花「…芥川A…」

敦「芥川！？」

驚く敦に

鏡花「姐様は芥川の妹…でも」

国木田「まだあるのか？」

国木田がそう聞くと、鏡花は敦を見つめ

鏡花「少し、貴方に似てる」

敦「え？僕？」

鏡花は頷き

鏡花「私に光に行けと言ったのも姐様」

国木田「…そいつは、この女か？」

国木田が、写真を見せるが

鏡花「言えない」

鏡花はふるふると首を横に振った

敦「如何して？」

敦が聞くと

鏡花「…ポートマフィアでも、よく私の為に動いてくれた…唯一私の本当に想いに気付いてくれた…絶対に裏切れない」

そう、真っ直ぐに敦を見つめた

敦「で、でも、君を利用していたんでしょ？」

敦がそう言うも

鏡花「違う！姐様は…姐様は…ずっと、私の任務を減らしてくれてた…“あの人”に直談判してまで…でも、姐様は幹部だから…あんまり自由にできなくて…」

鏡花の言葉に二人は目を見合わせた

〜ポートマフィア〜

A「これから、鏡花の捕獲…ですか？」

芥川にそう聞くと

芥川「嗚呼。人虎の捕縛も入る…だが、彼奴を生かして渡す心算は毛頭ない」

A「そうですか…」

A(…鏡花…無事で)

Aはそう祈り、トラックに乗り込んだ

今年卒業した皆様と、これから新学期を迎える皆様へ→←ちょっとした裏話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す