【文スト】 光の少年と闇の少女

僕ちゃん！happybirthday！ ページ30

〜芥川家〜

A「姉様、無花果買って来ました」

玄関の扉を開けて、紙袋を抱えたAが入ってくる

銀「ありがとう。でも、良く私を休みに出来たね。本当は…今日も黒蜥蜴の…」

A「はい。首領に“お願い”しました」

そう答えると、銀は首を傾げて

銀「お願い？」

A「はい。とても真剣に」

〜昨日の夜〜

森「銀君を休みに？」

A「はい。明日は兄様の誕生日ですし、家族で祝いたいんです」

森「しかし明日も任務が…」

すると、Aが大きな溜息を吐いた

A「だったら私、今度のエリスちゃんのお着替えの説得…出来ませんね」

　 脅す
そう晴れやかな笑顔で言うAに

森「よし！許可しよう！」

簡単に折れたポートマフィア首領

A「ありがとうございます。首領」

そして現在に至る

〜〜〜

A「却説、ケェキと料理作っちゃいましょう」

銀「そうだね」

ケェキやデザァトには、無花果を使った物が。兄の誕生日を祝う為に妹二人が真剣に用意していた

〜数刻後〜

芥川「帰った」

芥川が帰ってくると、二人は玄関まで行った

A「兄様。お帰りなさい」

銀「お帰りなさい」

そう出迎える妹二人に

芥川「…今日は何かあったか？」

そう尋ねると、二人は苦笑し

A「兄様。せーの…」

二人「「お誕生日、おめでとうございます」」

銀とAは声を揃えるとAは芥川に抱きついた。銀はその様子を見て和んでいた

芥川「そうか…今日は僕の誕生日か…」

そう溢す芥川に

銀「Aと二人で作ったの」

銀は笑って食卓を指差した。そして三人で席に着くと二人が芥川にプレゼントを渡した。それは二人で作ったストールだと言う。その日の芥川は穏やかな笑みを浮かべていた。そして二人の作ったストールをその日から愛用しているとかなんとか。料理も喜ばれ、妹二人も満足だったようだ

ちょっとした裏話→←二十話、束の間の再会

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す