二十八話 或る爆弾 ページ30
二人を抱きとめ、太宰が敦の方を見る…そして目に入ったのは、爆弾に自ら覆い被さる敦の姿、其処にいた全員が息を飲むのがわかった
敦「あれ?僕は何をやってるんだ?」
自分の意思では無いその行動に、自分自信も理解が出来て居ない様だった、だが敦は爆弾を抱きしめて床に伏せた
太宰「莫迦!!!」
太宰の切羽詰まった声が聞こえ
国木田「小僧!!」
国木田の怒声にも近い声が聞こえた。そして敦は、次に来るであろう衝撃に耐える様に目を固く瞑った…
が…いくら待てども衝撃が来ない。敦は恐る恐る目を開けると
国木田「やれやれ」
呆れた様子の国木田の声が聞こえた
敦「…!」
声のした方に目を向けると、太宰と国木田、そして何故か、犯人とAが立っていた。そして国木田は
国木田「莫迦とは思っていたがこれ程とは」
そう言った国木田に太宰は笑い乍ら
太宰「彼には、自 殺愛好家の才能があるよ。そうは思わないかい?谷崎君?Aちゃん?そうだAちゃん、ついでに心中しよう!」
後ろの青年は谷崎と言うらしい。太宰その言葉に国木田は
国木田「そんな才能要らん。そしてさりげなくAを心中に誘うな!この自 殺愛好家!」
手帳の角で太宰を殴った、そして後ろに居た二人が
?「ごめんね〜大丈夫だった?」
先程の威圧は何処えやら。と、穏やかな口調で話す谷崎と呼ばれた青年。そして
A「お疲れ様でした。敦さん」
その言葉に、敦はニ、三度瞬きすると
敦「え?」
理解不能という感じの声を出した敦、だが
ナオミ「ぁぁ〜ん!!お兄様〜♡」
先程の人質の少女が犯人の青年に勢いよく抱きついた。だが少年の顎から、してはいけない音がした。深く考えてはいけない
ナオミ「大丈夫でしたか〜♡」
そう言い、谷崎に抱きつくナオミ。その勢いで恐らく谷崎の顎が外れた、又は…折れたのだろう
敦「えぇ?」
状況を把握出来ていない敦に、苦しんでいる谷崎。それを気にせず話すナオミ
ナオミ「はぁ…悪いお兄様も、怯えているAちゃんもすっごく素敵でしたわ!縛られて…脅されて…私もう堪りませんでした!ああ家に帰ったら、続きをしてくださいませね?」
谷崎に抱きつき、Aの頭を撫でるナオミ
【谷崎潤一郎ーーー能力名「細雪」】
【その妹ーーー谷崎ナオミ】
敦「バイトさんもグルってことですか…」
それを見た敦は漸く状況を把握したようだ
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りんりん(プロフ) - やっさんさん» レス、出来なくてすみません!夢主ちゃんも偶にボケさせようと思っています。それも楽しんでくれると幸いです! (2019年10月14日 21時) (レス) id: 7fd268645f (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - やっさんさん» コメント、ありがとうございます!こっちは全然被害もなくて、少しワタワタしたくらいです。続編に行きましたので、そちらも更新していくので、是非見てみてください! (2019年10月14日 21時) (レス) id: 7fd268645f (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - りんりんさん» 更新があり、とりあえず台風を無事にのりきったようで、、なによりです。被害が大きかっ為、心から喜ぶわけにはいきませんが。続編もどんな漫才が飛び出すか楽しみ♪♪です。ところで、ポートマフィアに謎の人物が... ??面白くなりそうです♪♪。 (2019年10月14日 21時) (レス) id: fd24bdc7a6 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - りんりんさん» ... 汗。太宰さんだけでも、大変なのに、夢主ちゃんまで、ボケれば、国木田さん、ノイローゼになりそうですね(苦笑)。しーらない 逃げっ。笑。 (2019年9月27日 12時) (レス) id: fd24bdc7a6 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - やっさんさん» ありがとうございます♪自分でこうだったら面白いかな?とか考えながらやりました!偶に夢主ちゃんもボケる予定です♪ (2019年9月20日 23時) (レス) id: 7fd268645f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんりん | 作成日時:2019年9月9日 21時