【文スト】大人びている少女、武装探偵社にて奮闘中

十七話 人生万事塞翁が虎 ページ19

そんな兄妹でほのぼのとした空気は、国木田の怒声によって壊された

国木田「はぁ？！何の権限があって貴様は！」

国木田は太宰に向かって怒鳴るが最早誰も聞いてはいない。現に

賢治「よーしよーし」

賢治は敦の頭を撫でている。そしてそれは太宰も例外ではなく

太宰「起きろ少年！それとAちゃんはこっちね！」

太宰に呼びかけたAは、敦の頭をそっと下ろし、太宰の隣に行く

【大気犇くこの街に、変人揃いの探偵社。これより始まる怪奇譚。此れが先触、前兆し…】

太宰(却説)

そして、太宰の声に時間差で反応した敦は薄く目を開ける

敦「あれ…？僕は…」

未だに状況が読み込めていない敦に太宰が声を掛ける

太宰「敦君。変身中の記憶は全く無しかい？」

あるのであれば、何らかの動揺があるだろうが

敦「何の事です？」

と、言う辺り、記憶には残っていないようだ。だが

A「あ…」

Aは敦の右手を指差して

A「でもまだ右手に残ってます」

敦「右手？」

敦の右手は虎化したままだった。その手を二、三度閉じたり開いたりした敦は

敦「えぇぇぇぇ！？！？！？何！？何々？！何これ何これ何これ何だ！何だ！何だぁぁぁぁ！？」

【中島敦ーーー能力名「月下獣」】

そんな風にパニックになっている敦に

太宰「中島敦！」

敦「…！？…ぇ？」

突然の大声に驚いて此方を見る敦

太宰「これより君は、私達の仲間になれ。今日から君は、武装探偵社の一員だ」

自身の前に居る六人に見つめられ乍ら、太宰にそう言われ、敦は驚いた様に目を見開いた…が

敦「はい？」

出たのは、そんな気の抜けた返事だった

A「ようこそ、武装探偵社へ、中島敦さん」

【福沢Aーーー能力名「？？？」】

そして彼女の秘密が明かされるのはまだ少し先の事。彼女は怪奇譚の鍵か…それとも敵か…それはまだ、彼女でさえも知る由も無い

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はい！やっと一話終わりました！はぁ…長かった…そして！一話を作っている間！お気に入り登録や、評価をしてくださった皆様！本当にありがとうございます！これからも更新していくので、この作品をよろしくお願いします！

〜P.S.〜
何とお星様に色がつきました！いやぁ…一瞬夢かと思いました。評価してくれた皆様、お気に入り登録してくれた皆様！ありがとうございます！
〜9月18日byりんりん〜

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