十五話 人生万事塞翁が虎 ページ17
太宰「君がこの街に来たのはニ週間前。虎が街に現れたのもニ週間前。君が鶴見の辺りにいたのが四日前。同じ場所で虎が目撃されたのも四日前」
此処まで聞けば、もう分かるだろう
A「国木田さんが言っていたでしょう?武装探偵社は、異能を持つ輩の寄り合いだと」
太宰「あまり知られていないが、この世には異能の力を持つ者が少なからず居る」
敦は何かにつられるように自身の後ろにあった満月を見つめた。その刹那彼を文字列が包み、敦は苦しみ悶え出す
太宰「そしてその力で成功する者も居れば、力を制御出来ずに身を滅ぼす者もいる」
これは、あくまで二人の簡易的な推理だったが、今の状況を見て、確信を得たのだろう
A「恐らく施設の方は、虎の正体を知っていましたが、貴方には言わなかったのでしょう…貴方だけが分かっていなかったのです」
Aも変化していく敦を見つめ、言葉を選んで話す。そして
太宰「君も異能の力を持つ者だ…現し身に飢獣を下ろす月下の能力者…」
そして敦は完全な虎…白虎となり二人目掛けて襲いかかる
A「…!」
二人は二手に別れて逃げるが、白虎は太宰の方へ行った。太宰は白虎の攻撃を颯爽と避けていくが足場にしていた倉庫の木箱等が破壊されていく
太宰「これは凄い、人間の首くらい…」
A「そのまま上がってください」
Aが、木箱の近くにいた太宰に呼びかけた
太宰「了解」
そして木箱の頂点に登り、白虎が来たと同時に飛んで逃げる
太宰「簡単にへし折れるね…」
だが、太宰が着地した所は壁な阻まれた。所詮行き止まりだった
太宰「おっと」
普通なら、絶対絶命の状況だ。そう、“普通”なら。しかし太宰の声色からは、危機という物は一切感じない。当然だ。何故なら彼は
太宰「獣に食い殺される最期と云うのも中々悪くはないが…」
太宰は襲い掛かる白虎に向き直り
太宰「君では私を殺せない」
その瞬間、太宰から文字列が浮かび上がる
太宰「異能力、人間失格」
彼の手が、白虎の額に触れ、白虎もまた文字列に包まれる…そう、彼も異能力者なのだから
太宰「私の能力は、凡ゆる他の異能力を触れただけで無効化する」
そして、両者から文字列と光が消え、人となった敦が空中から落ち、太宰が受け止めた…が
太宰「男と抱き合う趣味はない!」
そう言い、放り出してしまった
A「わッ…」
間一髪、Aが受け止めた。その時
?「おい!太宰!」
と、一つの足音が聞こえてきた
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りんりん(プロフ) - やっさんさん» レス、出来なくてすみません!夢主ちゃんも偶にボケさせようと思っています。それも楽しんでくれると幸いです! (2019年10月14日 21時) (レス) id: 7fd268645f (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - やっさんさん» コメント、ありがとうございます!こっちは全然被害もなくて、少しワタワタしたくらいです。続編に行きましたので、そちらも更新していくので、是非見てみてください! (2019年10月14日 21時) (レス) id: 7fd268645f (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - りんりんさん» 更新があり、とりあえず台風を無事にのりきったようで、、なによりです。被害が大きかっ為、心から喜ぶわけにはいきませんが。続編もどんな漫才が飛び出すか楽しみ♪♪です。ところで、ポートマフィアに謎の人物が... ??面白くなりそうです♪♪。 (2019年10月14日 21時) (レス) id: fd24bdc7a6 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - りんりんさん» ... 汗。太宰さんだけでも、大変なのに、夢主ちゃんまで、ボケれば、国木田さん、ノイローゼになりそうですね(苦笑)。しーらない 逃げっ。笑。 (2019年9月27日 12時) (レス) id: fd24bdc7a6 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - やっさんさん» ありがとうございます♪自分でこうだったら面白いかな?とか考えながらやりました!偶に夢主ちゃんもボケる予定です♪ (2019年9月20日 23時) (レス) id: 7fd268645f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんりん | 作成日時:2019年9月9日 21時