46話 私が生きる意味 ページ5
〈Aside〉
「お前の、
家族、死んだらしいなぁ。
家も、焼けたんだってなぁ。
なのに、お前は生きている。」
激しく、心臓の音が鳴る。
自分の鼓動とは思えないくらい、強く、激しく、苛烈に。
まるで怖いと震えているような、、、
私の気持ちを現しているような、、、
そんな音を───。
オーナーは私の髪の毛を乱暴に引っ張り上げて顔を自分の方へと向かしてくる。
その三白眼は、私の罪を全て暴いているようで…。
「お前は、死にたくないのか？」
ふと、そんな問いかけが頭の上から投げかけられた。
その質問は私が何度も何度も自分に問いかけて、『死にたい』と答えた問いかけだ。
そうだ、答えは1つのはずだ。
ずっと、願って、思って、
今日実行しようとしていた事で──────。
行動に移そうとしていた事で─────。
でも、、、
一瞬、私の頭には黒と白の少年の姿が霞んだのだった。
「………死に、、たくない。」
「ハ?」
「死にたくない!!!!」
私は、壁に手を付けながらオーナーの目の前に立った。
目頭が熱い。熱くて、倒れそう…。
でも、立たなくちゃ。
もう一度、あの場所に戻らなくちゃ。
彼らに………2人に会わなくちゃ。
生きて、会わなくちゃ。
だって、心残りがあるもの。
2人に、ちゃんと───
「…お礼、言えてないから。｣
「お前が家族を全部…
全て壊して逃げたんだよぉ！
壊して壊して壊して壊して壊してっ───
────殺したんだ。
お前が殺したんだよ。
そのクセして、お前は『殺されたくない』と願うのか…？
ふざけるなぁぁぁぁぁ─────ｯｯ!!!!」
瞬間、頭に痛みが走った。
同時に体が吹っ飛ぶ。
何が、、、起きたの？
ゆっくりと頭を持ち上げ、周囲を確認しようとするが、徐々に痺れてくる頭のせいでそれがままならない。
けれど、それがオーナーの平手だと気づくのにあまり時間はかからなかった。
「俺を社会的に殺したお前が!!!
なんで、死にたくないとか言えんだよぉっっ!!!!
ふざけるなっ！
お前は俺に殺されるんだ。
今！ここでぇっっ──!
お前には『死にたくない』とか言う資格はねぇんだよ───ｯｯ!!!」
今もジンジンと痺れる頭に片手を当て、彼の言葉を聞く。
けど、私は死ねない。
死にたくない。
今は、2人に会うために。
「お前は人を不幸にするんだからなぁ──ｯ！」
「───ぁ」
その言葉に、再び私の心は震えた。
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マニ。(プロフ) - h16ayakaアヤッカーさん» ✉️。こんにちは！とても面白いです！もしよろしければボードで会話とかしたいんですがいいですか？お返事お待ちしています (11月21日 14時) (
レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
h16ayakaアヤッカー(プロフ) - かるぴさん» 見て下さりありがとうございます！更新不定期ですが頑張りますね(´˘`＊) (6月5日 21時) (レス) id: 4c59bf8b23 (このIDを非表示/違反報告)
かるぴ(プロフ) - めっちゃ面白いです…!更新応援してます！ (6月5日 15時) (レス) id: 9d8af713d5 (このIDを非表示/違反報告)
ユーリンチー - 入試、頑張ってください！！ (2020年2月25日 3時) (レス) id: 2a371154bd (このIDを非表示/違反報告)
h16ayakaアヤッカー(プロフ) - ユーリンチーさん» ありがとうございます！！再来週が入試なので、終わり次第バンバン更新していくつもりです！ (2020年2月23日 7時) (レス) id: a6a42def20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アヤッカー | 作成日時：2019年3月3日 23時
